issue*12Let's get Pop!-良質の音の庭には花が咲く
by ボブ佐久間

80年代とモンキーズ

 先日、ある方からメールでデイビージョーンズが今年来日することを聞き、懐かしさで一杯になった。デイビージョーンズはモンキーズのボーカリストで、80年代はじめに起こった日本でのリバイバル・ブームをきっかけに、私に音楽の楽しさを教えてくれた人物(グループ)である。そもそも1965年にテレビ・プロデューサーの発案で「アメリカのショウ・ビジネス界はおろか、ビートルズをはじめとするリヴァプール・サウンド勢をも越して、世界の頂点を目指そう!」というプランのもとで打ち出された広告に437人が応募、そのなかから運命の4人が選ばれたのである。1966年の8月に「Last Train To Clarksville」(邦題:恋の終列車)でデビュー、同年11月5日付けチャートで見事全米No.1に輝いたのをスタートにデイビー、ミッキーの2人で発表した70年のラストアルバム「Changes」(邦題:チェンジズ)までの4年間にヒット曲を連発する。

[モンキーズ] 1980年の暮れに某フィルムメーカーがモンキーズの「Daydream Believer」(邦題:デイドリーム・ビリーバー)をCMソングに使用し話題を集めた。その後モンキーズショウが日本で再放送されたと同時に空前のリバイバル・ブームが巻き起こる。とにかく当時日本での人気は凄かった。5枚のオリジナルアルバムがオリコンのTOP100位内にすべてチャートインするという驚異的現象がおこってしまう。ついには彼らの幻の映画「Head」(邦題:ヘッド)も日本で初公開し、マイク・ネスミスを除く3人がそれぞれ来日を果たしてしまうという一大ムーブメントへ発展する。(確か日本では渋谷の映画館で唯一上映されていました。)

 デビューから解散までつねに彼らには「作られたバンド」のレッテルがついて回りましたが、ボイス&ハート(彼らは70年代終わりにニューモンキーズのメンバーとして参加)の作り出す楽曲の良さと、デイビー、ミッキー、ピータ、マイクの4人のユニークさがうまい具合に混じり合ったモンキーズワールドはアーチストとしての存在感を十分兼ね備えていたと思うのです。80年代に突如として起こったリバイバルブームの火の粉は、86年に全米に飛び火、驚くことに新曲「That Was Then、This Is Now」(邦題:君がいて僕がいる)をリリースし、全米20位のヒットをかっ飛ばしてしまいます。86年の秋には急遽「Daydream Believer」を再リリースし79位を記録。全米各地で行われた再結成ツアーも大盛況に終わったのです。

 みなさんはどう思われるでしょうか?30年以上も前のスターが移り変わりのめまぐるしい時代の中で何回もスポットライトを浴びていることに…
 そう、音楽、名曲は永遠に不滅なのです。

[モンキーズ] たまたまラジオから流れてきた音楽に引き込まれ感動してしまうことがあるように、いつの時代のどんなジャンルの音楽であれ、その時、その瞬間を楽しいませてくれるならそれでいいんです。一緒に楽しめるならそれでいいんです。そして時には一緒に泣けて、時には力を与えてもらい背中を押してもらう。音楽にはそんな魅力があります。時代は巡り、近い将来モンキーズブームが再び到来し、彼らの魅力にとりつかれたあの頃の私のような人がまた現れることでしょう。

 そもそもミッキーカーチスや平尾昌明が好きでよく浅草にロカビリーショウを見に行っていたという音楽好きの父親(最近はもっぱら馬券を買いに行っているようだが…)が持っていた数々の45回転のドーナッツ盤を兄と一緒に聴きながら育ち、小さいころから音楽には寄り添ってきた。「8時だよ!全員集合」に出てくる西城秀樹にあこがれ「ロ〜ラ!」と歌っていたあの頃…この時期本当に秀樹になりたかった(笑)。それが小学校5年生から6年生くらいにTVで見たノーランズをきっかけに洋楽の道へ・・・恥ずかしながら最初に買ったアルバムが、彼女達の2ndアルバム「Making Waves」だった。

[ノーランズ] 日本では当時人気絶頂の頃で「Gotta Pull Myself Together」(邦題:恋のハッピーデート)、「I'm In The Mood For Dancing」(邦題:ダンシング・シスター)が大ヒットしていた。とにかく彼女達4人(このアルバムから長女アンが退団し4人で再スタート)の笑顔とウキウキ楽しいポップサウンドにハマってたものだ。あの頃の流行言葉で表現するなら、バーナデット命(写真右)だった。しかし、2〜3年前だっただろうか?「あの人は今!」みたいな番組で、今でも2人でノーランズを続け、すっかりボロボロになった姿を見て「やめてくれ〜!」と心の中で泣き叫んだのを憶えてるが・・・

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Let's get Pop!-良質の音の庭には花が咲く

〜ゲスト:ボブ佐久間


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