80年代愛し続けたアルバム Part.1
もし誰かに「80年代一番愛したアルバムは?」と聞かれたら迷わすニック・ヘイワードのソロデビュー作「North
Of a Miracle」(邦題:風のミラクル)と答えるでしょう。
元ヘアカット100の初代ボーカリスト(ヘアカット100は2枚のアルバムを発表)であり、デビューから20年近く経とうとしている今でもコンスタントにアルバムを発表し続け、そのたびごとに楽しませてくれている人物である。私はテクノも好んで聴くし、ダンスミュージックやヒップホップも大好きで聴くのですが、ふとこの手のダンスミュージックを聴いていると、たまにどこかへ帰りたくなるのです。
それは私がモンキーズで培ってきた良質のポップ・ミュージックの庭であり、ニック・ヘイワードの作り出す曲にはホッっと心から落ち着ける何かがいつもあります。1曲目の軽快なホーンで始まりを告げる「When
It Started To Begin」(邦題:恋のスタート・トゥ・ビギン)から10曲目の「Atlantic
Monday」(邦題:アトランティック・マンデイ)まで1曲たりとも飽きる曲がなく、アルバム全体の素晴らしさに40分の時間はいつもあっという間に過ぎてしまうのです。ソングライティングとしての彼の魅力が十二分に発揮されたアルバムでした。
80年代後半に発表した2ndアルバム「Postcards From Home」(邦題:あの娘からのポストカード)、3rdアルバム「I
Love You Avenue」(邦題:I Love You アヴェニュー)では彼の魅力を存分に発揮することが出来ませんでした。シンプルでアコースティックな音づくりこそが彼本来の魅力であるのですが、この2作品に関してはエレクトリックなアレンジが換えって彼の曲を安っぽいものにしてしまっていました。
しかし、90年代に入り彼は5年間のブランクの間に本来の姿を見つめ直し、93年に発表した「From
Monday To Sunday」(邦題:フロム・マンデイ・トゥ・サンデイ)では久しぶりに突き抜けるような青空とやさしい風を感じることのできるアルバムとなりました。95年には5枚目のアルバム「Tangled」(邦題:タングル)を発表。同じ年にはテリー・ホール(元スペシャルズ〜ファンボーイ・スリー〜カラーフィールド〜テリー・ブレア&アヌーシュカ〜ヴェガス ふぅ〜)のアルバム「Home」(邦題:ホーム)でテリーと「What's
Wrong With Me」を共作、エドワード・ボールのアルバムにもゲスト参加する等、自分のアルバム以外にも精力的に活動をしていました。
98年の最新作「The
Apple Bed」(邦題:アップル・ベット)でも彼の魅力はちっとも薄れることがなく、それどころかオアシスやブラーに勝るとも劣らない良質のブリット・ポップを聴かせているのです。アルバム完成度の高い割には本国イギリスでのチャートアクションもパットせず、さびしいかぎりですが、彼にもう一度スポットライトが当たる日を信じ続けてます。彼はそれだけの力を身につけているのです。同じく80年代を支えてきたテリー・ホール、ダフィにも同じことを願ってます。もし誰かに「90年代一番愛したアルバムは?」と聞かれたら93年の「From
Monday To Sunday」か98年の「The Apple Bed」でしょう。まだ2000年まで半年あるのでゆっくり考えますが、これからもニック・ヘイワードを追いかけることに変わりはないのです。だって自分が帰るところは彼の音楽なのだから…
86年はブリティッシュインヴェイションを築き上げたグループの転機の時期でありました。デュラン・デュランはアーケイディア、パワーステーションのふたつに分散し、ドラムのロジャーが脱退、アンディもパワーステーション参加後、デュランには戻らなかった。
カルチャークラブはボーイ・ジョージがドラック騒動でグループとしての活動を停止する。
そして、ワムはジョージマイケルの一人立ちでコンビ解消となった。
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