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2007年08月15日

着物は歳をとらない 青木玉さんの本2冊

作家幸田文さんの娘さん青木玉さんの、母の着物のことを書いた本2冊。

幸田文の箪笥の引き出し

幸田文の箪笥の引き出し

着物あとさき

着物あとさき

それから、さらに幸田文の「きもの」を読むと、ああ、この着物!ってわかる。きものの考え方、明治・大正・昭和と続いてきたそういうきもの文化、着物の繰り回しだとか、娘に誂えてやるきものとか、結婚の衣装に対する親の深いこだわりであるとか(もしくはその結婚・縁談そのものに!)、もう失われつつあるようなそんな気持ちが浮かび上がってくる。それがいいか悪いか、時代の移り変わりなのだから、しかたないところもあるけれど、また再びいいところは復活するような気もしている。

その中で印象的なのは、『着物は歳をとらない』という言葉。母は歳をとって、亡くなっても、その母の着物は、母がその着物を着ていたその年齢の時のまま残っており、歳をとらない。そしていつしか、その母よりも歳をとっている自分に気づく。時間が着物を通して、逆転するようなそんな錯覚。母はいつまでも母であり、娘はいつまでも娘なのに、着物の歳だけは変わらず、そしていつしか母の着物は娘の自分より若くなっている。そういう不思議な感覚。

きものは、ずっと長く着れるとか、一生物とか、いつでも着れるとか、または、歳をとったらきものを素敵に着たいとか、おばあちゃんになったら着物生活。とかとか。そういうのは幻想なのだと思い知る。

やっぱり今すぐ着なくちゃ。今から着なくちゃ。好きな着物は着られないし、いきなり素敵な着物姿のおばあちゃんにはなれない。。

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