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モードの迷宮


モードの迷宮 (ちくま学芸文庫)
鷲田 清一 (著)
価格: ¥ 945 (税込)
たとえば、このドレスはわたしの身体を覆っているのだろうか。逆に晒しているとはいえないだろうか。たとえば、衣服は何をひたすら隠しているのだろうか。いやむしろ、何もないからこそ、あれほど飾りたてているのではないだろうか。ファッションは、自ら創出すると同時に裏切り、設定すると同時に瓦解させ、たえずおのれを超えてゆこうとする運動体である。そんなファッションを相反する動性に引き裂かれた状態、つまりディスプロポーションとしてとらえること、そしてそれを通じて、“わたし”の存在がまさにそれであるような、根源的ディスプロポーションのなかに分け入ってゆくこと、それが問題だ。サントリー学芸賞受賞作。
出版社: 筑摩書房

鷲田 清一
1949年、京都市生まれ。1977年、京都大学大学院文学部研究科(哲学)博士課程修了。関西大学文学部哲学科助教授を経て、大阪大学文学部人文学科助教授。著書に『モードの迷宮』『分散する理性』(ともにサントリー学芸賞受賞)などがある。