スパッツとは、伸縮性のある素材で作った、脚にぴったりつく婦
人用のタイツやカルソンのことをいう。英国などでは、19世紀
末ころ流行した靴の上からつけて、足首の上まで覆うカバー(ゲ
ートル)のことをいう場合がある。
カルソン、レギンス、フュゾー、スキーパンツ、スティラップパンツ、トレン
カーなどが同じ種類のパンツ。
ネーミングっていい加減なところがあって、愉快だ。真剣に考えても庶民に馴
染まないものも多い。スパッツという言葉に勢いを感じる。右脳を刺激する言
葉がいいかも。
【語源】
spat(s),spatt(s)が語源で短いラッシャ地や絹地のゲートル(仏語)の一種。
外側でボタン、バックル、ファスナーで留め開閉した。1820年 1840年、
1890年代、20世紀初頭に男女ともに流行した。
・ゲートル(guetre)
脚部を保護するもので、くるぶしから膝をまいたすねあて
(資料:Tartantown)
本来の意味と関係なく日本だけでしか通用しないスパッツは、カルソン
(calcon)、レギング(leggins)のこと。下着がアウター化したもの。タイツに
近いカルソンの語源はイタリア語のカルゾーニ(cazoni)からフランス語へ
転化したとされている。
【沿革】
1986年頃からパリコレなどに登場。
ボディコンブームなどでフィット感のある洋服の流行とともに、定着し始
める。下着のアウター化現象の黎明期である。
丈もくるぶし丈、膝丈と徐々に短くなる。
その後、陸上競技選手などの間でもスパッツ着用者が急増。ブームと
なる。
1990年頃になると主婦層に支持され市民権を得た下着(スパッツ)ス
タイルは、子供の通学スタイルの代名詞となる。柄物まで登場して
ピークを迎える。
1993年頃、コレクションで復活する。
レース付きなど下着そのままのデザインが主流になる。
2000年頃からレギンスにネーミングが変化する。
【今後】
現在は、透ける素材のスカートをカバーするために着用しているので、
逆流して下着に戻った感じだ。ストレッチ(伸縮性)素材が不可欠なス
パッツは、着心地が良い分、肥満になりやすい。
その後、デニムなどでもストレッチ糸を使用したスリムジーンズが開発
された。どちらにしても、フィット感を楽しむには、体作りをしなければ、
着用しにくい。スリムなボディにしかあわないはずが、トップスをルーズ
にして、お腹の太さを隠しながらはく時代は来ないと思うのだが。
よりヌードに近いシルエットが流行する時代が来るかもしれない。そん
なトレンドに対応できる体にしておくのが、現代人の使命。来ないでく
れと私も願ってますが。
【関連資料】 ファッション辞典
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