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2005年09月07日

ブルース・ウェーバー  【Bruce Weber】

ブルース・ウェーバー 【Bruce Weber】
 ブルース・ウェーバーは、衝撃的なカルヴァン・クラインの下着
 広告で一躍有名になり、その後のファッション写真に大きな影響
 を与えた写真家である。

【公式サイト】 http://www.bruceweber.com/

ウェーバー人気の理由は、アメリカ人が思い描く美しい伝統の姿をエッセンスとしている点にあります。 それにモデル、ロケーションの巧みなチョイスとモノクローム写真で 80~90年代の時代の気分に合致した理想像を作り上げているからだと思います。それは映画しか観たことがない日本人が描くアメリカ人の姿と似ている気がします。 日本のウェーバー人気はそのような理由が関係しているのかもしれません。(資料:Blitz Internationalより)
【参考資料】
Blood Sweat And Tears: Or How I Stopped Worrying And Learned to Love Fashion Bruce Weber (著)

1946年3月29日、ペンシルバニア州、グリーンバーグ生まれ。デニソン大学でアートと演劇を専攻した後、ニューヨーク大学に移り、映画制作を学ぶ。ダイアン・アーバスと知り合い、彼女の紹介でリゼット・モデルのコースで写真を学ぶ。

1973年に業界誌の「Men's Wear」でファッション・ フォトを撮ったのがデビュー。1980年には、初めてブリティッシュ・ヴォーグに彼のファッション・フォトが掲載された。
1982年、カルバン・クラインに下着作りを提案したウェバーの思いつきが、アンダーウェア・ラインとして実現し、写真を依頼される。こうして生まれたカルバン・クラインの一連のキャンペーン広告写真が世界中に衝撃を与えることになる。スポーツで鍛えられたギリシャ彫刻のような素人をモデルに起用したメイル・ヌードの写真は、当時、マイナー・ホワイト、ジョージ・プラット=ラインス、クリフォード・コフィンらの写真家も撮っていたが、商品広告のような表舞台に立つことはこれが初めてだった。

ウェバーの偉大さは、80年代の時代の空気をアンダーウェアの写真を通して具体化したことである。彼の出現でファッション写真は大きく変化し、クライアントやファッション・エディターが写真家のオリジナリティーを認め、より自由裁量を与えるようになった。ウェバーが現在までに手がけた多くの広告(コマーシャル制作の監督も含む)のうち代表的なものには、カルバン・クラインの他、ラルフ・ローレン、ディオール・オム、コム・デ・ギャルソン、アバクロンビー&フィッチ、ボルボなどがある。

1985年、ロンドンのヴィクトリア&アルバート王立美術館で開催されたファッション写真の展覧会“ショット・オブ・スタイル”展では、写真家 デビット・ベイリーに「80年代を代表する写真家」としてピーター・リンドバーク、パオロ・ロベルシなどとともに選出されている。
1987年には米国人アーティストによるファインアートを集めたホイットニー美術館の“ビエンナーレ展”にも選出され、ファインアート作家としての地位を確立した。彼の作品は欧米のギャラリーでオリジナル・プリントとして取り扱われ、世界中の60以上のギャラリーにて開催されてきた彼の展覧会の写真は永久保存コレクションとして、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館や、パリのフォトグラフィー・ディヴィジョンにて保管されている。

また、2005年、アンリ・カルティエ=ブレッソン、アーヴィング・ペン、リチャード・アヴェドン、ヘルムート・ニュートンなどの巨匠が受賞者に名を連ねる栄誉あるライフタイム・アチーブメント賞を受賞した。今日に至るまで、ハリウッド・スターやアーティスト、スポーツ選手、ミュージシャンなど彼の被写体になることを望むセレブリティは後を絶たず、中にはネルソン・マンデラや前大統領ビル・クリントンなどの大物政治家も含まれている。

また、ウェバーは89年に長編ドキュメンタリー“Broken Noses”を完成させ、念願であったフィルムメイカーとしてのデビューを果たした。次の長編『レッツ・ゲット・ロスト』(88)はアカデミー賞最優秀長編ドキュメンタリー賞にノミネート他、数々の賞を受賞している。サウンドトラックはアメリカのチャートで1位となり、チェット・ベイカーコレクションの歴史においてベストセラーとなった。

2000年にはレスラー、ピーター・ジョンソンを撮った“Chop Suey”を 製作。自身のライフワークの合間に、クリス・アイザックや、Video of Year賞を受賞したペット・ショップ・ボーイズのミュージック・ビデオ等の監督も手掛けている。

ウェバーは初期の頃から多くの写真にモデルと共にさり気なく犬を配置し、ナチュラルな空気を醸し出すことに成功している。写真集「Gentle Giants」で犬とのライフスタイルを撮影したウェバーが、9・11の世界貿易センタービル爆破テロ以後の恐ろしい世界情勢を背景にして、自分の犬たちへの愛情を追体験するために作られた映画が、最新作『トゥルーへの手紙』である。 (資料:トゥルーへの手紙より)

投稿者 kaz : 用語データ一覧