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July 11, 2004

恋文横丁

恋文横丁

渋谷109あたりに「恋文横丁」という一角があったという。1952年、
丹羽文雄が小説『恋文』を書き、主人公がこの横丁で米兵相手の
英文ラブレターの代筆を商売にしていたことから「恋文横丁」と
いわれるようになったらしい。たぶん、「ラブレター・アベニュー」
などという下世話なネーミングだったら、全然、流行らなかっただ
ろうが、飲食街として昭和の経済成長期を支えたという。

通りや路地裏には、歴史がある。大衆の文学や芸術の香りがする。
高層ビルが建ち並ぶことで、人間が画一化させ、ロボット化する。
本当は、それぞれの思いや個性があっても、同類化して、見える。
誰も気がつかないまま、ロボットのようにパターン化してしまう。
恋をすることも面倒なほど、占いや予言を当てにしながら生きる。
運命は、切り開くものだから、恋文を書くほどの恋をしてほしい。