September 24, 2004
のれん

箱根にうまいそば屋がある。専門家に言わせると、「本むら庵」で修業
した職人が打つ細めの蕎麦は、挽きぐるみの蕎麦粉を使用した、力強い
味わいとある。こうして、面々と伝統というのれん(暖簾)が受け継が
れ、伝播していく。のれんこそが、飲食チェーン店やフランチャイズ店
の源流かもしれない。箱根の艸楽庵(そうらくあん)は、のれんを汚す
ことなく、品質を保っている。
欧米化したチェーン展開は、急激なスピードで急成長する変わりに、急
激なスピードで衰退する場合が多い。ドライな労使関係だから進められ
ない質の向上や維持が出来ない場合もある。古風なのれん分けというシ
ステムの根底には、本家本元を越えられるノウハウを形成する可能性が
ある。古典的な寿司屋や蕎麦屋には、全国チェーン波及のシステムが、
潜んでいる。社員の独立支援制度を確立したアパレルが勝つ時代かも。