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November 14, 2004

猫がいた

猫がいた

だらだらと路地を歩いていたら、婦人服の店の軒先でひなたぼっこを
する猫がいた。路面店ならではの、のんびりした午後の風景だ。行き
交う人たちを尻目に、何をするでもなく、眠っている姿に哲学者の姿
がだぶる。文学的で、情緒あふれるパリの一角にいる気分にひたる。
都会の喧騒のなかで見つけた憩い、それが店主の思いでもありそうだ。

我が物顔でいる人間よりも、動物たちは自然の摂理にかなって生きて
いる。そんなことを考えた瞬間だった。言葉を交わさなくても人間同
士、動物と人間がわかりあえる世界が存在する。いづれ、動物たちと
共存することで都市の持っている構造的な欠陥を補えるようなことが
出来るのかもしれない。いやしなければ、ならないのかもしれない。
きっと心を豊かにする世界があるはずだ。