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January 22, 2005

記録として残すこと

記録として残すこと

新旧交代が起こっている大都会の図。1927年誕生の同潤会青山アパートが取り壊され
て、新しく「表参道ヒルズ」が2006年をめどに建設されている。いまや、海外ブラン
ドの宝庫と化した表参道。ニッポンが消えていく現実を見てしまう。パリもロンドンもミ
ラノも、それぞれの街が違う個性的な顔を持っている。長い歴史の中で脈々と培ってきた
文化を秘めていた顔がある。東京の顔、青山、原宿が変わる。残したい心と新しく再生し
た心との葛藤が、数多くの写真家や著名人によって記録として残りそうだ。

原宿だと思っていたら、正式には同潤会青山アパート跡地というらしい。そもそも、同潤
会とは
とは関東大震災直後の1924年(大正13年)に被災者への住宅、および必
要な施設の供給を目的として、国内外から寄せられた義捐金一千万円を元に設立された内
務省社会局の外郭団体(財団法人)だったそうだ。22万人以上の死者を出しているスマト
ラ沖大地震とインド洋津波のように国際支援によって建設された。

また、同潤会のアパートメントハウスは、大正15年竣工の中ノ郷アパートメントを皮切
りに、青山、柳島、代官山、清砂通り、山下町、平沼町、三田、三ノ輪、鶯谷、上野下、
虎ノ門、大塚女子、東町、そして昭和9年竣工の江戸川アパートメントまで、東京・横浜
の計15カ所に建設されたという。世界中の国家、個人が震災に手を差しのべれくれたに
も関わらず、世界を相手に戦争をしかけたニッポン。この恐ろしい心が、復活しないこと
を祈るばかり。

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