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August 22, 2005

独裁者による暗黒の時代

独裁者による暗黒の時代

映画「ヒトラー~最期の12日間~」が上映されている。軍国主義への警鐘なのだろうか。
経済アナリストの森永卓郎氏が、「小泉首相のバッサリ切り捨てた振る舞いは、もはや独
裁者である。だが、独裁者に近づくほど支持が高まる恐れもある。有権者が独裁者を強く
改革者と認識してしまう場合もある。総選挙で小泉氏が勝てば、今まで以上に強い権力を
手にする。誰にも止められなくなるだろう」と朝日新聞で警告していた。独裁者による暗
黒の時代にしてはならないとヒトラーが教えている。

1933年にアウトバーンの建設を発表し、自動車を国民の手の届くものにすることを宣
言したアドルフ・ヒトラー【Adolf Hitler】は、「国民車構想」をぶち上げ、1938年
にはフォルクス・ワーゲン生産工場を起工している。国民受けする政策によりナチスが
躍進するきっかけとなった。国民車を意味する「フォルクス・ワーゲン(Volks Wagen)
が、今なお健在なのが不思議なくらい。当時は、当初VWロゴがあったが、ヒトラーにより「Kdf
ワーゲン」と命名され、VWロゴは急遽消されたらしいが。

Kdfとは、DAF(Deutche Arbeitsfront=ドイツ労働戦線)傘下の余暇組織のことで「Kraft
durch Freude=歓喜力行団」の略。自家用車は、DAFの手で工場を設置・運営し、KdFが車
の購入手続きをし、労働者向けの割賦制度を行っていた。しかし、割賦制度に参加した33
万5000人から計2億8千万マルクが拠出されたが、結局その内の誰一人としてKdFを手に入れ
た者はいなかったというから独裁者の罪は大きい。