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September 09, 2005

伝統を守り続ける

伝統を守り続ける

立松和平著の「きもの紀行―染め人織り人を訪ねて」で紹介されている宮城県栗駒町の藍
染で国の重要無形文化財でもある正藍冷染の一人者に千葉よしのさんがいる。すでに96
歳だという。天然の藍を育て収穫し藍玉を作り、ぬる湯で藍の液を作るという手仕事は、
きつそうだ。正藍染とは、日本最古の染色技法だそうだ。奈良時代以来の常温発酵による
藍染のため毎年6月にしか染めないとらしい。伝統を守り続けるためには、忍耐力も必要だ。

藍染めジーンズの藍着堂さんによると、「藍は薬や染料として数世紀にも渡って世界中で
尊ばれ、東南アジア、中国、朝鮮を経て日本に伝えられました。藍には肌荒れや冷え性を
防いだり、毒の殺菌や解熱剤としての効用があります。また、鎮静剤としての薬効もある
ので、枕カバーや布団に利用すると安眠できるなど、その潜在価値にはすばらしいものが
あります」という。ある意味、伝統に根ざした技術には、人類の知恵があるような気がし
てくる。

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