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January 02, 2006

ベンチで下流社会を読む

ベンチで下流社会を読む

1996年頃、最初の「週刊ファッション情報」のホームページの表紙は、椅子のイラス
トだった。誰でもが自由に座れるようなイメージで作った。「インターネット白書’96
によると、当時の世界中でのユーザー数は9,500万人、日本で270万人だった。
インターネット白書2005」では、2005年2月時点で、日本のインターネット人
口は7,007万人だそうだ。本当に、誰もが自由に使える時代になった。そして、椅子
に座ることなく、立ってても使える携帯のモバイル時代になってきた。

マーケティング・プランナーの三浦展(みうら・あつし)さんが書いた「下流社会」が、
ベストセラーになった。「新たな階層集団の出現」とサブタイトルの意味は、「下流とは、
単に所得が低いということではない。コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学
ぶ意欲、消費意欲、つまり総じて人生への意欲が低いのである」ということだそうだ。
男性の分裂の章で、1)ヤングエグゼクティブ系、2)ロハス系、3)SPA!系、4)
フリーター系の解説が面白かった。

結論として、東大学費無料化や日本経団連の「1%クラブ」を例にだして、高額所得者に
所得や地位にふさわしく、税金でなく寄付で社会に還元すべきだという意見も興味深かっ
た。社会が飛行機にファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミーがあるように上流、
中流、下流で座る椅子が違ようになる。しかも、上流と下流しかなくなる気配だ。

年収格差や収入格差が広がり過ぎるといづれ、暴動が起こる。上流にいるものは、バリケ
ードを張り、自家用車、自家用機でしか行動しなくなる。自ら実社会と隔離する。どっち
がいいのかわからなくなる。アメリカの現実である。そうならないためにも、気楽に読む
と面白い本である。庶民がいっぱい通るベンチに座って読むのがいい。

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