July 06, 2006
みんなが共有できる

南米の女性のようなウエアリングをしたマネキンを見つけた。今回のワールド・カップで
期待されたブラジル、アルゼンチン、エクアドル、パラグアイの南米の4ヵ国が、ことご
とく敗退した。サッカージャーナリストのサイモン・クーパーさんが「ニューズウィーク」
で、「西ヨーロッパの諸国がサッカーを支配する理由は、2時間半もあれば、3億人が住
む20カ国に足を伸ばせ、世界史上最もつながりあった地域だから」と述べている。結果
W杯は退屈になってしまったと結んでいる。世界中のみんなが共有できるスポーツが、
世界中のみんなが興ざめしてしまうかもしれない危機を感じる。
一時期、日本でも人気のあったモータースポーツのF1世界選手権に似ている。あまりに
ヨーロッパ勢が強すぎて興味が薄れてしまった。また、日本車のホンダが強すぎて、主催
者が強引にルールを変更するなど、ヨーロッパ車のための大会だというイメージを強めた。
欧州人による欧州人のための欧州人のスポーツになってしまったような感想を抱く。スペ
インのフェルナンド・アロンソやドイツのミハエル・シューマッハなど欧州人が多いのも
気になる。ブラジル出身のアイルトン・セナが活躍した頃とは、興味も興奮する度合いも
違うように思える。スポーツは、ルールがすべて。そこに問題があるような気がしてなら
ない。