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April 15, 2010

東京コレクション・ウィーク 古き良きアメリカの陽気さを追求した『ビューティフル・ピープル』

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 終盤、3Dメガネをモデルと観客がかけている姿は、古き良きアメリカのイメージが
した。『beautiful people | ビューティフル・ピープル』は、デザイナーの熊切秀典さん
を中心に4人の男たちがデザインをしている。村上春樹の小説「ノルウェイの森」をテーマ
に、色鮮やかなチェックとアーガイルを使った男女のコーディネートが若々しい。
トレントコートやライダースジャケットを着た子供モデルのおしゃまな姿が印象的だ。

 3Dメガネからは、ドットプリントのドレスに「I love you」の文字や、Tシャツに
エリザベス2世の肖像が浮き上がった。上品で、クラシカルなプレッピー感覚のアイテム
が心地よい。急成長しているブランドだけに、観客の目は羨望に近く、新しい何かを
求めているようだった。3Dなどの仕掛けもさることながら、素材、デザインともに、
本物を追求する姿は見事だった。ITのようなデザインチームの存在にも新しさを感じた。

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April 14, 2010

東京コレクション・ウィーク 破天荒なショーで楽しませた『ガッツ・ダイナマイト・キャバレーズ』

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 『GUT'S DYNAMITE CABARETS | ガッツ・ダイナマイト・キャバレーズ』の破天荒なショー
を楽しみにしている観客は多い。デザイナーのジャッカル・クズ氏によるロックギターの
生演奏に合わせて、ランウェイをモデルたちが歩く。元パリコレモデルで歌手の秀香さん
は、還暦を迎えた彼女はここで復帰。リアルファーを用いたロングドレスが美しい。
同じく、パリコレで活躍したモデルの富樫トコさんもウォーキングを披露した。

 東京ミッドタウンで開催されたコレクションは、「B・D・Z(バーン・ドカーン・
ズドドドドーン)」をテーマに迷彩柄や、ワッペンをメンズコートだけでなく、レースの
カーディガンまで幅広く使われていた。前回までのゲイファッション的なメンズセクシー
が消え、比較的わかりやすいデザインが多かった。また、デザイナーのキャバレー・アキ氏
がウサギの着ぐるみでフィナーレを飾るなど、いつものファンサービスに徹したショー
だった。安定感のあるコレクションになり、買いやすく、着やすい感じが好感が持てた。

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April 13, 2010

DIESEL BLACK GOLD(ディーゼル・ブラック・ゴールド)2010年秋冬コレ

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 冷たい雨が降る昨日、国立競技場の屋内でデザイナーのソフィア・ココサラキ
(Sophia Kokosalaki)による「DIESEL BLACK GOLD(ディーゼル・ブラック・ゴールド)
の2010年秋冬コレクションが開催された。デニム中心からモード系カジュアルに進化した
BLACK GOLDは、レディースはオーガンジーやレザーなどを使ってセクシーな面を強調し、
メンズはワークブーツやエンジニアブーツでワイルドな面を強調したショーであった。

 レディースは、洋服だけでなくベルトや靴に特徴があった。大きなスタッズを使って
いるのにゴツイ感じがしない。デニムのレギンスやヌード風のプリントTシャツは、
皮膚感覚でスキニーな視覚効果があった。ココサラキのフェミニンで風のように
スウイングするシルエットの美しさを、DIESELは手に入れたようだ。女よ!美しくあれ。
男よ!強くあれ。そんなことを感じたコレクションであった。

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April 12, 2010

東京コレクション・ウィーク レディースとメンズの不思議な旅を表現した『ミハラヤスヒロ』

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 男と女、それは永遠のテーマだ。コレクションでレディースとメンズの両方を展開した
MIHARAYASUHIRO |ミハラヤスヒロ』。心や人生の旅を表現したというレディース。
1950年代の「ビート・ジェネレーション」を表現したメンズ。ブロークンニットや
ベビーアルパカのニットなど、大胆なデザインでありながら、キメの細かい異素材の
ミックスでコーディネートする職人芸を見せてくれた。

 三原康裕氏のもっとも強いアイテムであるシューズ。防寒用素材を使ったニーハイ
ブーツ、ミリタリーブーツ、サイハイブーツ、そしてムーンブーツへと変身していく
ストーリーに観客は、羨望のため息をついた。科学者のような論理性と、文学者の
ような物語性に富んだコレクションを、パリではなく、東京で観ることができた喜び
でいっぱいだ。

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April 11, 2010

東京コレクション・ウィーク シックでモダンでちょっぴりセクシーな『サポートサーフェス』

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 「Naked」をテーマにサテンやレザー、ニットなどで大人の女性のためのジャケットや
コート、ドレス、スカートなどを展開した『support surface | サポートサーフェス』。
シックで、モダンで、ちょっぴりセクシーなデザインは、すべてにカジュアル化されすぎた
現代へのアンチテーゼのように思えた。ネイキッドには、「むきだし」の意味がある。
研壁 宣男氏のデザインに、自分をさらけ出す強さを感じた。

 イタリアに精通している研壁氏のデザインは、素材だけでなく、豊かな感性に基づく
デザインとディテールのすばらしさにある。ギリシャ彫刻のような自然なドレープや
アシンメトリーをさりげなく使ったコートや、カウルネックから露出される肌まで、
美しさへのあくない追求に脱帽する。なごり惜しさのためか、フィナーレに近づくと
「わぁ~」と小さな声が上がった。パンフレットに以下のように書かれていた。


  平衡が崩れる直前の均衡 
  安定の放棄から生まれるかたち 
  塗りつぶされそうな余白 
  ぎりぎりのバランス

  剥き出しになったとき、
  それは依然として美として存在するだろうか?
  いや、それこそが美しさそのものであるべきではないでしょうか。

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April 10, 2010

東京コレクション・ウィーク 日本の伝統色を再現する職人のような『まとふ』

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 「色の重ね」をテーマにした『matohu | まとふ 』のコレクションは、日本の四季を
優美に簡素に、そしてダイナミックに表現しているようだった。伝統的な藍色のボーダー
とブルーのカシュクールのドレスは、エレガントで風格さえ感じる。若菜色のグランドに
蓬色のドットプリントをしたスポーティなアウターは、深まる冬に最適なカラーだ。

 堀畑裕之さんと関口真希子さんの色彩感覚にいつも驚かされる。日本の伝統色を再現する
色彩の職人のように、静かで穏やかな日本の秋を絞り染めに近いグラデーションで表現
していた。水玉、チェック、ボーダーを駆使した軽やかさ。髪をネットで覆った能面の
ようなモデルの顔が印象的だった。観客は、研ぎ澄まされた静寂の美しさを堪能した。

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April 9, 2010

東京コレクション・ウィーク 赤をクローズアップした美しい『G.V.G.V.』の世界

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 孤独感と開放感の両面を持った女性の独創的なイメージをコレクションで表現する
G.V.G.V.| ジーヴィージーヴィー 』のデザイナーのMUGさん。2010年秋冬は、
映画『マルホランド・ドライブ(Mulholland Dr.)』からインスピレーションを受けた
という。映画のワンシーンのように、会場のフロントロウにアンティーク風な長椅子が
置かれ、セレブたちがくつろいでいた。

 赤のドレス、トレンチコート、ビュスチエドレス、ファーコートなど赤がクローズ
アップされた今回のショー。持ち前のスポーティさも忘れていない。「Hollywood」と
プリントされたTシャツやスカジャンが登場すると観客から安堵の声が聞こえたほど
充実した展開だ。真っ赤に染まったフィナーレの美しさに象徴されていた。

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April 8, 2010

東京コレクション・ウィーク フリルやドレープをふんだんに使った『ファーファー』

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 どこにでもありそうで、どこにもない洋服。ナチュラルで、デコラティブで、シック。
でも、若さあふれるスピリッツが潜んでいるブランド『fur fur|ファーファー』は、
高校生からヤングOLまで人気がある。教会をイメージしたアンティークな十字架や荘厳な
シャンデリアが神聖な雰囲気を醸し出していた。フリルやドレープをふんだんに使った
デザインは、ロングドレスでも、ショート丈のミニワンピースでも均整がとれている。

 「私たちと同じくらいの身長のモデルさんが多いね」と観客席の女性が小さな声で
友達に言った。デザイナーの古橋 彩さんの顧客に対する思いやりを感じた。等身大、
リアルクローズとは、このことだと痛感した。フィナーレには、ウェディングドレスも
登場した。婚活も社会現象のひとつ。大きなテーマである。ファッションが、社会と
大きく関わっている喜びを感じたコレクションであった。

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April 7, 2010

東京コレクション・ウィーク レトロなパリを彷彿とさせた『ケイタ・マルヤマ』

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 レトロなパリを彷彿とさせるホテルのロビー。そこでくつろぐモデルたちがスポット
ライトを浴びて開幕した『ケイタ・マルヤマ|KEITA MARUYAMA』のコレクションのテーマ
は、「パリジェンヌ」。パフスリーブのドレスや、ドレープのたっぷり入ったドレス、
透かしを使ったスカートや、かぎ針の大胆なボディスーツ、複雑な編み地のニット
アウターなどバリエーションが豊富なコレクションだった。

 パリをこよなく愛する丸山敬太氏の魅力は、洗練されたシェイプやフォルム、
シルエットの美しさ。服装史を知りつくしたアカデミックなまでのファッションに
対する造詣の深さにある。観客の中に和服姿のニューハーフの人たちがいた。
和服の女性とパリジェンヌがマッチしていた。これも彼の深い深い愛情の一つの
ように思えた。レトロな夜に繰り出そうかしら、女スパイになって。

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April 6, 2010

東京コレクション・ウィーク ナチュラルとハイテクのハイブリットな『ヨシオクボ』

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 メンズ・ファッションの新境地に果敢に挑戦する『yoshio kubo|ヨシオクボ』は、
ヘッドドレスや男子スカートや、ナチュラルでエコロジーなテイストを発表した。
ジャガードニットや幾何学的なジオメトリック柄のスーツ、異素材の切り替えテクニック
のアウターなど、カジュアルからオフィシャルまで幅広いゾーンを発表した。

 レキシントン青山で行われた会場は、ライブのようにおしゃれな観客で埋まった。
ナチュラルとハイテクのハイブリットな感性を持ったデザイナー、久保 嘉男氏のガラス
細工のような華奢な部分と、アクティブでワイルドな男の生き様を武骨に見せる大胆な
部分の両面を観た感じがした。未来のメンズウェアのあり方を探っているようだった。

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April 5, 2010

東京コレクション・ウィーク 官能的な1920年代のパリ・モンパルナスを再現した『ザ ドレス アンド コー』

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 1920年代のパリ・モンパルナスで官能的に、ドラマティックに生きた女性たちへの
オマージュとして、『ザ ドレス アンド コー|The Dress & Co. HIDEAKI SAKAGUCHI』の
デザイナー、坂口英明氏は、「モンパルナス・ノクターン(夜想曲)」というテーマで
コレクションに臨んだ。ロングドレスやスカートからのぞく、模様の付いたストッキング
をはいた脚が艶めかしい。夜を徹して、芸術を語り、歌い、踊った当時の熱気が伝わる。

 六本木のアカデミーヒルズのステージには、工事現場のパイプが設置され、観客を左右に
遮断した。暗い街灯の下を歩くモンパルナスの女たちのようにモデルが、スリットの入った
ロングスカートで歩く。会場で配られた資料には、「モンパルナスの女王」と呼ばれた歌手
のキキや、画家モディリアーニの恋人だったジャンヌ・エピュテルヌ、イギリス人画家の
ニナ・ハムネットニナ・ハムネットの名前があった。官能的であれと思う瞬間だった。

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April 4, 2010

東京コレクション・ウィーク 自然の恵みいっぱい、元気の素『トクコ・プルミエヴォル』

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 カラフルな自然の恵みをいっぱい受けるイタリア半島の「トスカーナ地方」。その地を
テーマにした『Tokuko 1er Vol|トクコ・プルミエヴォル』は、レースをふんだんに使った
ドレスの仮面をつけた女性の登場で始まった。カジュアルとフォーマルの中間をいく独特の
彼女の世界に、集まった観客は、ミュージカルを観ているような錯覚をする。黒から原色に
近い赤やオレンジやブルー、グリーンの配色に心を奪われた。

 終盤にさしかかる頃には、イタリアの伝統的なマークのワッペンを付けたモデルが登場。
色とりどりのフラッグを持って、ステージを歩く姿はスポーティであり、勇敢な兵士の
ようでもある。伝統とスポーツとファッションが融合したミュージカルのような前田徳子氏
のコレクションには、元気の素があったように思う。拍手がやまないほどフィナーレは、
盛り上がった。

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April 3, 2010

東京コレクション・ウィーク 女性の憧れをふんだんに見せた『モトナリ・オノ』

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 ラッフル、フリル、レースなど女性の憧れのテクニックをふんだんに使ったデザインに魅了された。有名な海外プレスやバイヤーが注目するブランド『motonari ono|モトナリ・オノ』のコレクションは、超満員の六本木アカデミーヒルズで行われた。セクシーさとマスキュリンとリボンなどを使った少女性をミックスした衣装が登場するステージは、観客との目線にあわせた設計だ。

 ソバージュのような大きく膨らんだヘアスタイルが気になった。ストラップ付きのハイヒールやボディラインにフィットしたミニ丈のワンピースやスカートは、80年代の元気いっぱいだった黄金期を思い出す。どこにでもありそうなデザインに見えて、どこにもないオリジナリティあふれるデザイナー小野 原誠氏のクリエイティブ性に改めて驚愕した。女性の持つ本質や多面性を引き出せるデザイナーである。

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April 2, 2010

東京コレクション・ウィーク 凛とした緊張感を観客とモデルが共有した「araisara」

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 漆黒のステージを舞う蝶のように、冨永愛をはじめとするモデルたちがゆっくりと、
そして力強く歩く。『araisara | アライサラ』は、「変遷-時の流れとうつりゆくもの-」
をテーマにして、書道風のプリントなど和のテイストをふんだんに取り入れたドレスや
セットアップを展開した。光源によって色が変化する素材や、裏地などにアクセントを
つけるなどディテールにもこだわりを見せていた。

 陽の光が生地に宿り、光源によって色が変化する「陽変染(ようへんぞめ)」、織物の
裏面に出る光沢のある渡り糸の模様を時の流れの光にたとえたという「時織(ときおり)」
など様々なワードを駆使したコレクションは、変幻自在に洋服が変わっていく。衣服という
造形を超えた新しい衣服システムを構築するような勢いを感じた。和と洋の融合であり、
静と動のミックスでもある。凛とした緊張感を観客とモデルが、共有した見事なショー
だった。

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April 1, 2010

東京コレクション・ウィーク 不思議な中性的な少年を創造する『Sise | シセ』

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 不思議な中性的な少年を創造するユニセックス・ブランド『Sise | シセ』が、初めての
コレクションを開催した。モノトーンの世界の中で、日常と非日常の境目にいるような、
空間を演出していた。Siseの特徴である、ウエスト・フィットのパンツは、エレガントで
アーバンなテイストを持った定番だという。

 超スリムな体型に、ゆるやかなラインのジャケット、ニット、レザーなどがフィット
する姿は、ガラスのような透明感と、はしゃぎまわる少年ような素直さを感じた。
ローテクなスニーカーにジャケットやブルゾンというコーディネートは、無駄のない
シンプルさと美しさを感じた。松井征心と廣川貴理のオリジナリティあふれる、メンズ
ウェアは、ヨーロッパなどで受け入れられるように思う。

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