中学生のために


 情報量の多さも手伝っては、幼稚園児の口から離婚、不倫、浮気などという言葉が出ている。複雑な家庭問題が、幼い子供達をも直撃している。小学校で人生の半分くらいを知ってしまうのかと思うとぞっとする。中学生にもなれば、大人なのかもしれない。未成年という幻想を描いている大人と実態は大きい違いがある可能性がある。20年くらい前、コンピュータ関連で30歳定年説やファッション業界でも40歳定年説などと騒がれた時期があった。現実にも、リストラや倒産などで職を失う人達もいる。

 プロ化すればするほど、高収入と反比例して在職寿命が短くなる。短期間に稼ぐプロのスポーツ選手や芸能人に似てくる。どの企業でも、正社員として入社できる人は、限られている。契約社員扱いが、急増している。年俸制が導入され、毎年、個人が人事と交渉するような仕組みの会社もある。社員にアルバイトや副業を奨励する会社も現れた。21世紀は人生50年かもしれない。その後も、違う人生を味わえるという意味では、二度おいしいが。中学生で目指す人生の選択をしても充分だと言う意味だ。日本は、世界と比較しても、職業の選択が自由に出来る国だ。煩雑な手続きや業界の妨害もあまりなく、独立もしやすい。だから、喫煙、飲酒、軽犯罪など違法行為で、チャンスを無駄にして欲しくない。

 児童福祉法では、小学校就学の始期から満18歳に達するまでの者を少年として定義しているが、中学生でも犯罪を犯せば社会的な制裁を受ける。常習の喫煙、飲酒などは、成人でも危険視されているのだから、成長期の肉体に摂取すれば、様々な病気を誘発する可能性がある。たとえ、警察沙汰にならなくても、馬鹿な行為だ。健康な身体だけが、資本だ。「愚かさに気づいた時は既に遅い」と医師の言葉。それよりも何よりも、その辺の中年と変わらない。気取っていても、おしゃれじゃない。肉体を蝕む過ちは、本人が一生背負う悲劇に結びつく。誰も助けられない病魔だ。

 私事だが、糖尿病の疑いをかけられたために、毎朝1時間半ほどウォーキングをしている。高校時代に運動部にいたお陰で、喫煙も飲酒の誘惑もなく、体力にも自信があった。しかし、成人してから仕事を理由に運動を怠ったツケが回った。学力よりも体力さえあれば、優位に立てるはず、体力、知恵、精神力があれば、成功したも同然だという信念は、変わらない。健康第一、幸福を享受できる。贅肉のとれた肉体は、行動力が増す。前向きな発想になると実感している。誰でも過ちを犯すが、肉体を蝕む過ちだけは、友達でも家族でもフォローできない。不幸だが、取り返しのつかない過ちもある。(館長:井上和美 2002.3.12)