No.1 (2007年1月)
京都で院生をやっている頃から『週刊ファッション情報』で「ファッション論」の原稿を書いてきました。もう9年目で時の経つ速さに驚いています。この場所はわたしの原点であり、さまようわたしがいつも還ってくる場所であり、これからもここで成長していきたいので、今年一本目、4月を前に、今回から第三期として新しいスタートで、年に4回「アンファッショナブル・ファッション日記」として発行していきたいと思っています。この日記スタイルは、第一期(1998-2002)の頃に同タイトルですでに試みたことがあり、ブログが安定している今のネット時代の環境にあらためて取り組みたいと思っています。第一期の頃のものもそうですが、第二期(2002-2007)のものも、タイトルのみ目次を掲載し本文へのリンクをはずし、書き直しをしていきたいと思っています。もし過去のものでこれが読みたい!と思われる方がいらしたら、著者にメールください。今後ともどうぞよろしくお願いします。
1月某日 わたしは此処にいます
年賀状の一言メッセージをいつもうなって考えます。これに失敗し葉書をボツにすることも少なくありません。写真やイラストや絵などの力作のある方がとてもうらやましいです。それだけで十分もらった人はうれしいですから。
いちばん古いつきあいの友達から来た今年の年賀状は、彼女と遊んでいた頃の年齢になった子供の写真が映っており、その子供たちが当時の彼女にそっくりで驚きました。息子と娘を足せばまさに彼女のできあがり。彼女のわたしへの一言メッセージは毎年同じです。
「今はいったいどこで何をしているんですか?」
これに「誰と」が入る年もありました。今年は「?」が三つもついていました。
ちゃんと年賀状を受け取っているわけなので、わたしは此処にいます、とつっこみますが。
毎年賀状に書き下ろす詩片を気に入ってくださっている方がいらっしゃいます。以前は人の詩を選んでましたが、自分が詩書く人間なのにそれはおかしいと父に言われてからは自分で毎年作っています。今年は「航(わた)る」というタイトルで書き下ろしました。
1月某日 Happy Birthday,
David !
今日はデヴィッド・ボウイの誕生日でした。Heroesを聞く(ドイツ語ヴァージョン)。わたしがはじめてギターでマスターしたのがこの曲です。
映画「戦場のメリークリスマス」の登場人物たち、坂本龍一、ビートたけし ともに、カプリコンで、カプリコン(山羊座)たちの間では当時は話題になりました。パティ・スミスもジャニス・ジョプリンもカプリコン。
1月某日 働きざかりっていいな
今日はファッション雑誌60冊に目を通しました。ほんとは100冊の予定でしたが、ELLEと25ansはとりわけ重く、紙が綺麗なので急いでて手を切ると危ないので、やめたのです。しかし、VOGUEはおまけが多い。おまけに泣かされるわ。はたらきざかりっていいな!こうよく唱えているという友人。わたしも唱えてみる。働きざかりっていいな!ファッション雑誌と格闘しているときはそう思うわ! 糸で綴じられ、筋が通っているものには、取り組み甲斐があるもん!
1月某日 恋人を偲んで
実家で飼っている犬の近況写真が上記タイトルで送られてきた。
マイ・ヴィヴィアンのなかで一番古いやつ、World's EndのTシャツの上になんと座りこんでわたしを偲んでいるらしい、そんな写真です。うれしいよな、かなしいよな。
とりあえずわたしのところにいまある締め切りは、今日現在で残すところあとひとつに。
今月はこれを片付けると、わたしを待つ恋人のもとへ飛んでいけます。待っててね。
1月某日 家って何?
家のなかがどんどん紙や本類で埋もれていき、なかなか仕事に集中できない。片付けるにはもうスペースがない。逃げ場のような馴染みのカフェでは、知り合いに会う確率が増えていき、楽しい気分で、仕事する気もなくなるので、結局、また別の逃げ場へ。
家って一体なんなのかなあ。寝る場所、お風呂に入る場所(=本を読む場所)、電話で人と語らう場所、物置き場? そうなると、人間は?となるので、物を整理しないといけない。やっぱり眠る場所、明日への活力を養う基本的な場なのかなあ。
イギリスではノーマルな、他人と同じ家で暮らすっていうのは、やはり大変、そうなると社会になるからなあ。社会でうまく休めるような能力がつくかもしれない。
いや、しかし、家には自分の好きなものがたくさんあるので、仕事するとき誘惑に打ち克つのは難しい。好きなものに囲まれまくる空間。家は大切。
1月某日 Where tomorrow?
わたしのゼミ生、可愛かったです。
今日は課外学習。最終の市場調査と、ランチ食べながらの最終プレゼンを終え、彼ら彼女らは三々五々に去っていきました。
かしこいし、きちんとしてて、ユニークで、指導教員に似ず、できがよかった。
さようなら。よい未来があなたたちを待っている。