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アンファッショナブル・ファッション日記 2008年8月

No.7 (2008年8月)

8月某日


研究資料を買ったり、よく出かける古本屋さんでのイベント「パブリッシュゴッコ」に出かける。行ったら知った顔が二人も来ていた。主催者で、ドグマ出版という漫画雑誌を作っているインディペンデントな香山哲さんにはじめて会う。「ギターマガジン」でも連載されている。わたしの詩集も一冊売れてうれしかった。大盛況で店内のクーラーがきかず蒸し風呂状態。おのおのが自分のミニコミや作品を品評し合う。楽しかった。


8月某日


久しぶりに妹に会う。正しくは妹の飼っている犬に。わたしのことを恋人だと思っている。とても可愛がっているのだ。神戸は塩屋のシーホースのチーズケーキとプリンを買っていく。妹がたいそう美味いと感激している。シーホースは材料にこだわった自然派のスイーツ店です。ああわたしも犬が飼いたい!


8月某日


パソコンがとうとう動かなくなった。起動さえできないのだ。困った。仕事ができない。月末締め切りの論文があるのに。半泣きになり、呆然としてしまう。いかに自分がパソコンと共に生活していたかをあらためて知らされる。お盆ということもあり、パソコン放り出し、実家に帰ることにする。実家に帰ると、リビングには新しいテレビが。買ったばかりだという。競馬をはじめスポーツ観戦好きの母がうれしそうにオリンピックを見ている。でかいのにうすい、もちろんデジタル放送なんだそうだ。水泳はほとんどの選手が例のレーザーレーサー水着を着ているの。まるでオリンピックのユニフォームみたい?!


8月某日


仕事ができる喫茶店を探していたら、友人から電話があり、論文タイトルの英訳をして欲しいと言われる。題名聞くとめちゃくちゃ長い。喫茶店を見つけて入り、暑いけど熱い紅茶飲みながら、せっせと仕事する。自分の仕事が一段落ついてから、携帯に入ってる辞書を使って友人の頼まれごとをさっさと仕上げる。お盆休みで町はにぎわっているが、わたしは仕事。


8月某日


盂蘭盆会。四天王寺の万灯供養に夕方から出かける。はじめて。聖徳太子ゆかりの、大阪では本格的な先祖供養をやってくれることで有名なお寺。夏の夕刻、たくさんのろうそくの灯りでなんだかとても幻想的である。暑さはやわらぎ、風が強くて炎が揺れている。亀のいる池でお札を洗い流す。そこはこの世とあの世をつなぐ川なのだ。生きていることに感謝し、しばしご先祖さまに思いを馳せて手を合わす。


8月某日


神戸に戻り、勇気を出してアップルのサポートセンターに電話する。1時間くらいかかってパソコン修理に挑む。結局OSを再インストールせねばならないらしい。おまけにわたしの場合は上書きができない状態らしく、4年分のデータがすべて削除されてしまった。3時間以上経ってやっとパソコンが動きだした。落ち込んでばかりじゃいられない。気分一新と行こう。リムーバルディスクにかろうじて入れていたデータなどを地道に移す。


8月某日


ロンドン、香港でもすでに開催された、ヴィヴィアンウェストウッドの写真展が六本木のギャラリーで開催されている。当初は10日までだったのに24日までに会期が延びた。行きたい、と思うも、論文はできあがってないし、入試業務などもあるし、あきらめる。この写真展は、大きさが90X64cmで重さが25kg、価格が36万7500円という写真集から、現物を30点ほど展示するもの。ケイトモスやティムバートンなど有名人がウェストウッドの衣装を着て大きなポートレートの被写体になっているという。


8月某日


繊維メーカー時代の同僚で、仲の良かったスタイリストさんの新居に行く。同じ部署にいた人間が集まり、ちょっとしたお祝い会になる。大阪と京都のあいだにある山深い土地。中古マンションを買い、内装リフォームされた。こだわりのドアノブ、フランスから取り寄せた板。スペインかポルトガル、南フランスみたいな、開放感のある雰囲気で、南向きのリビングからは緑いっぱい、山が見えるのだ。壁は体に優しいという真っ白の塗料が、床は丁寧に磨かれていい色が出ている。風が気持ちよくて、ワインが進む。ヴィシソワーズにはじまり、手作りのオードブル、デザートなどでおなかいっぱい。まさに作品のような家にただただ感動する。


8月某日


女子プロレスとポルノグラフィーをテーマにした論文脱稿。東京へ出張する。神保町の古書街で研究資料を買い漁る。ヴィヴィアンウェストウッド青山店へ行き、公開されたばかりの映画「Sex and The City」に登場するというマリエを見る。店内に飾ってあった、例のでっかいOPUSの写真集を見つけて驚嘆。先日展覧会に行けなくて残念だったとショップの方に話すと、一枚ずつ重い頁をめくって見せてくださる。感謝。浅草橋のパラボリカビスで堀佳子さんの人形展を見る。ゴチックなスタイリング、着物や黒いドレスが妖しくも美しかった。


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