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アンファッショナブル・ファッション日記 2008年9月

No.7 (2008年9月)

9月某日


東京最終日。帰りにもう一度神保町へ。買い残した本などとあわせて一つの書店でまとめて宅急便してもらう。新幹線に乗るまで時間ができたので渋谷まで出て、ケンローチの新作「この自由な世界で」を見て帰ることにする。まだ関西ではやってなかったので。ロンドンが舞台、移民の労働問題がテーマの映画。シリアスだがユーモアも見え隠れしてケンローチ節を十分味わうことができる。東急百貨店の地下で100円引きになっていたお弁当を買い、700系のぞみで神戸へ帰る。


9月某日


金曜夜。高校時代の友人と久しぶりに大阪で会う。彼女は仕事で東京へ来ないかという誘いが来ているという。東京行くにはぎりぎりの年齢かなあなどと話をする。ナポリピッツアと赤ワイン。最後は北新地で飲み直し。働く独身女の夜は悩ましくて長い。


9月某日


9月最初の日曜日。友人から連絡があり、夕方待ち合わせて「絵で読む宮沢賢治展」へ行く。宮沢賢治は絵も描く。水彩画がきれいだった。草野心平の雑誌『銅羅』の現物や、味のある文字で書かれた直筆の手紙など、眉唾もの。なかでも亡くなる前日に書いたという絶筆二句は凄い。本展の目玉である「雨ニモマケズ」手帳の現物もある。詩以外にも童話が有名な宮沢賢治。荒井良二など多くの画家による挿絵も展示。絵本もたくさん販売されていて、大人も熱心に読んでいる。


9月某日


友人とIKEAに行く。大阪店は先月できたばかり。安くてセンスのいい北欧もの、といえば最近東京に上陸した「H&M」が話題。入場制限しており、並ばなければ入れない。三連休最終日ということもあり、人でいっぱい。なんとか店内に入ると、まずは二階のショールームに皆誘導される。入場者を整理するためだが、混んでいる美術館さながら。ぞろぞろと連なって歩きながら、ベッドや本棚など商品を展示しながらイメージされ作られた部屋を巡る。スウェーデン料理が楽しめるレストランへ行く。サーモンマリネを見つけたので、セルフで注げる白ワインのグラスを明るい時間から楽しんだ。ファブリックなど可愛いし、全体的に安いと思うが、人疲れしてしまい、結局何も買わなかった。


9月某日


BSで放送されていた「東京ガールズコレクション」を見る。たっぷり二時間だが、飽きない。芸能タレントとしても活躍しているモデル達が登場すると、観客の女の子たちが歓声とともに手を振って、ショーを盛り上げる共演者さながらだ。コンサートホールのような会場の熱気。いわゆるコレクションと違うのは、今シーズン、すぐ今からのトレンドがショーアップされていること。秋冬で流行するチェックのヴァリエーションがおもしろい。セレクトショップのステージなどもあり、興味深い内容。


9月某日


仕事から帰ってきて、軽く夕食を済ませ、渋谷毅さんと二階堂和美さんのライブに行く。渋谷さんのピアノを神戸で生で聞くのははじめてでわくわくする。以前渋谷さんのピアノのことを、「いつ弾きはじめたのだろうか、そして、いつのまにか終わっている、ピアニスト」と書いたことがある。外部に自然となじんでいく音なのだ。演奏は渋谷さんのソロでスタート、二階堂さんが登場してからは女の子らしいかんじの曲が続き、1ステージ終了。後半は、二階堂さんの生ギター炸裂、ブルージーでフォーキーな感じもする歌と、渋谷さんのジャジーなピアノがぽんぽんと一緒に弾けて遊ぶかんじ。東京で一度ラーメンとビールをご一緒したことがある、大好きなピアニスト。


9月某日


神戸の悪友と久しぶりに会う。バルへ行き、赤ワインとオリーブで、お互いの近況報告。二軒目の焼鳥屋からは、書店で働くセーラちゃん(男です)が登場。彼は女装を趣味にしており、何かコスメをプレゼントしようということで、悪友と一緒にドラッグストアへ。ブルジョワの新しいミニリップスティックのシリーズ。とても可愛い。


9月某日


三宮でチェックのワンピースとフォークロア調のチュニックを買う。このあいだ見た「東京ガールズコレクション」の影響か、フリンジ付きのもこもこブーツまで欲しくなる。ガールズではもはやなくても、ガールズテイストは気になり、取り入れたいもんだ。ワンピースはサテン布にグレーとピンクの大柄のチェック。あいまいで微妙な色合いが気に入る。


9月某日


締め切り間近の書類が二つ、なんとか仕上げて奈良へ行く。一年越しで作製中の押し絵を仕上げるためだ。押し絵とは布で描いていく絵のようなもの。着物のことをいつも教えてもらっている昔なじみのおばさんが先生だ。お彼岸ということもあり、大好きな京菓子仙太郎のぼた餅を買っていく。押し絵は、干支絵巻のようなものだが、十二支を作って放りっぱなしにしたままだった。銀の絹の布の上に絵柄を貼付けていく。年末12月から飾って、年があけてしばらくして仕舞うとのこと。来年は牛かあ。一年があっという間で早い。


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