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    <title>アンファッショナブル・ファッション日記</title>
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    <updated>2009-10-30T11:55:13Z</updated>
    <subtitle>小野原教子</subtitle>
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    <title>お知らせ</title>
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    <published>2009-10-29T15:00:00Z</published>
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    <summary>2009年9月よりロンドン滞在中です。こちらをご覧ください。 *まずは、服を着な...</summary>
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        <![CDATA[2009年9月よりロンドン滞在中です。こちらをご覧ください。
<br><br>
<a href=http://www.fashion-j.com/london>*まずは、服を着ないことには始まらない* --fashion repo from London--</a>
<br><br>]]>
        
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    <title>No.10 （2009年６月）</title>
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    <published>2009-06-30T00:17:25Z</published>
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    <summary>６月某日 仕事帰り、友人に誘われて行った個展がおもしろかった。根村深「ボーイッシ...</summary>
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        <![CDATA[<h4>６月某日</h4>


仕事帰り、友人に誘われて行った個展がおもしろかった。根村深「ボーイッシュの研究」。行く前から、「この人、男？女？」「ボーイッシュの研究って何？」と、色々と想像が広がる広がる、シンプルなDM。作品は、アナグラムがカオス状に展開してその結果、平面に貼り付いた、みたいなかんじ。神戸は大倉山にあるギャラリーGusto Houseにて。地下にある静かな部屋から出てきた作家さんは、まさに少年のような人。初個展とのこと。今後も期待大です。


<h4>６月某日</h4>


映画「タッチオブスパイス」を見る。湊川公園のパルシネマしんこうえんにて。二本立てで「パリス」もやっていたが、夜に約束が入ってたので、一本で映画館を出る。レディースウィークらしく、一週間いつ行っても千円だった。三度の飯よりも（飯を）作ることが好きな少年が主人公。それはスパイス屋の祖父仕込みの腕。しかし、男子厨房に入らず、料理を禁じられてしまう。コンスタンチノープルが舞台。トルコにいけばギリシャ人といわれ、ギリシャへいけばトルコ人といわれる。軽いタッチだが問題作。


<h4>６月某日</h4>


週末、以前教えていた学生さんに誘ってもらい、久々ライブに行く。想い出波止場＠梅田シャングリラ。大阪のライブという感じで終始クダけた感じでリラックス、しかし演奏始まるや、悲しく激しくむせび泣くサイケという感じがわたしにはして、で、脳天は早々にやられてしまう。隣に知ってる人がいてくれる、と思うと、まあ倒れてもいいよ、と思うが、すっぽり黒いビロードカーテンに自分が包まれ、途中混乱、消失。


<h4>６月某日</h4>


５月に開催した詩の教室の冊子を鋭意作成中。表紙のイラストを待っていたが、やっと到着。教室にも参加してくださった森元暢之さんが描いてくださる。やっぱりプロはすごいなあ。よいイラストが来ました。感謝です。で、さっそく冊子作りを再開。妹にも手伝ってもらい、透明のカバーをつけて、あとは糸で綴じる。参加してくださった方にはできるだけ手渡しで、無理な人々には郵送する。限定１７部、A５版の可愛い本になった。


<h4>６月某日</h4>


金曜の夜。一週間の疲れから、顔は真っ黒、髪はぼっさ、頭も体もふらふらしているが、友人と会う。海で待ち合わせ。わたしは贈り物にとその辺の枯れかけた薔薇を入手。そんな熟れきったような花を渡され、友人は苦笑、海へ投げた。日も暮れかけていたがフィッシュダンスを拝む事ができ、うれしかった。スタートはスパークリングワイン、続いてロゼがなかったので赤ワイン、珍しくパスタ、ゴルゴンゾーラにたっぷり蜂蜜をかけて、自家製のパン、だらだらいつまでも飲み食べ喋る。何を喋ったのかまったく覚えていない。ただ、投げられた花の行方をおもう。


<h4>６月某日</h4>


三沢光晴死去。家族や友人が朝から連絡くれる。わたしの新詩集にノアのことを書いた作品があって、それを思い出して本を鞄に入れて外へ出た、という友人。わたしは外へ出ていて、本がない。言葉を思い出す。彼のシンボルカラーは団体のそれと同じくグリーン。コスチュームもエメラルドグリーンだ。プロレスを見ない父は「選手もやって、社長もやって、大変だ」と言っていた。ただ悲しくて、残された選手たちのことを想った。


<h4>６月某日</h4>


美容師さんはすごいと思う。髪のスタイリングをするわけだが、服などの流行と同様にヘアスタイルにも流行があるし、それも個人個人の好みもあるし、年齢も職業も多種多様で、色んな人に対応できる、１時間くらいでオーダーメイドに近いカッティングを施す、すごい仕事だ。いつものお店に突然電話する。いつもながらに申し訳ないが、衝動でないと髪を切ることがわたしはできない。上を向いて歩こう、の意味を教えてもらう。もうやめよう、もうやめよ。影のフィギュアにハサミを入れて、わたしを魚の形に仕上げてくれる。


<h4>６月某日</h4>


桜桃忌。太宰治の命日にして誕生日。生まれてすみません。太宰生誕百年で文芸誌は特集組みまくり。わたしは神戸新聞の編集委員の方から取材を受ける日。金曜の夕方＝つまり、顔は真っ黒、頭も体もふらふら、しかし髪だけは昨日ちゃんとセットしてもらっている。極度の緊張により何をしゃべっているのかわからない。写真が苦手でいったん依頼を断ってしまったが、辣腕記者さんの柳のような説得ですぐに翻る。髪も翻る。風の強い日。神戸でかつてファッションを学び、神戸で今ファッションを教える。そんな神戸とのご縁を話した。


<h4>６月某日</h4>


ドグマ出版の香山さんが取りまとめられるという、京阪神のミニコミフェアが、ジュンク堂書店新宿店「ふるさとの棚」コーナーで開催されるという。わたしも有り難くお誘いを受け、小冊子を作る。三冊出展のうち、一冊は才能豊かな学生さん達と一緒に仕上げた。タイトルは『借家の介抱』。学生さん達が主催している借家レコーズの会報も意味している。エッセイあり、コラージュあり、写真あり、わたしも詩を書き下ろし、なかなかの本ができあがった。わたしがディレクションを担当、制作・編集を不眠不休で仕上げたのは若き彼ら。洞察力、批評力、表現力、どれをとっても素晴らしいーと手前味噌ですが。お近くに寄られた方は、ぜひ見てやってください。秋まで展示販売しているとのこと。


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    <title>No.10 （2009年５月）</title>
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    <published>2009-05-31T00:16:35Z</published>
    <updated>2009-07-08T00:36:29Z</updated>
    
    <summary>５月某日 ゴールデンウィーク。今住んでいる家も手狭になり、新しい住処を探している...</summary>
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        <![CDATA[<h4>５月某日</h4>


ゴールデンウィーク。今住んでいる家も手狭になり、新しい住処を探している。もうずいぶん会っていない知人から、突然電話がかかってきた。彼女は持ち家であるマンションからすでに別の場所へ引っ越していて、あいた家の借り手を探しているという。神戸は異人館近く、北野坂にあるマンションを見せてもらう事になった。立地のわりに静かだが、やはりわたしには狭い、あと本と服にはひじょうに辛い西向きで、お断りする。その後北野坂のギャラリー巡り、お腹が空いたので、怪しいマンションの一室でインド人がやっているというカレーの店へ行く。神戸では前から話題になっていたが、わたしたちの口には合わなかった。


<h4>５月某日</h4>


携帯電話の充電器が壊れ、いつも出掛けるドコモショップには、連休明けにしか商品が入らないという。黄金週間なのになあ。実家にでも帰ろうか、と迷っていたが、母親が体調を崩して寝込んでいるらしく、何も食べさせられないから帰ってくるなと言われる。もしかして今巷で話題の豚インフルエンザ？恐しくて聞けないが。久しぶりの休みを利用して、部屋を大掃除する。久しぶりにモンポウのピアノ曲をぼろいシンセで練習する。楽譜が美しい。踊っているようだ。腕や指先がダンスするように。そんな感じで弾くのは難しい。何度もCDを繰り返し聞きながら、少しでも「音楽」になるように練習する。


<h4>５月某日</h4>


連休明け、予定していた神戸の古本屋さんトンカ書店での「詩のお教室」の日。たくさんお客さんが集まってくれた。感謝。朝から夕方まで授業、昨夜は準備でほとんど寝ていない。始まる前から疲れ切っている。着物着るつもりだったが、その元気がなく、先日「ありえへん倉庫」という大阪の古着屋で格安で買ったヴェルヴェッツの（正しくはアンディウオーホール）の黒地に金とグリーンのラメラメ（バナナ部分）のTシャツで行く。トンカさんの本棚を利用して、わたしが指南役になり、言葉と遊びながら作品を作ってもらう。トランプを使ったり、参加者同士で言葉を交換しあったり、楽しい一夜だった。いい作品が揃ったので、まとめて冊子にしようと思う。


<h4>５月某日</h4>


戸田勝久さんの心斎橋大丸での個展。シークレットガーデンというタイトルの作品にひかれる。延び延びになっているわたしの詩集のお祝い会もかねて打ち上げが大阪で開かれた。わたしは買ったばかりの単衣の着物で。濁ったピンク色で、ちょっと沖縄の銘仙っぽい染め柄。帯は奮発して買ったブルーの麻帯にきれいな葉っぱの刺繍が入っている。タパスバーでシェリーとワインをいただき上機嫌、急遽来られなくなった知人が準備していてくれた美味しい赤ワインを飲みに、シェ・ドウーブルに移動。色んな方にお会いでき楽しかった。戸田さんからご自身が装丁されたという山本六三回顧展の図録を頂き、枕元で眺めながら夢見心地で眠りにつく。


<h4>５月某日</h4>


学会で東京へ行く。東京も学会も久しぶりだ。「からだといのち」がテーマ。秋にスペインで開催される国際学会の打ち合わせを少し。わたしもゴシックロリータのテーマで発表する。懇親会とその後の二次会で飲み過ぎた。帰りの電車で大事なスカーフ落としてしまう。気づいたのは次の日、ホテルでチェックアウトする直前だった。まだ３回しか身につけてない。青から紫のグラデーションのかんじが気に入ってて。高かったのになあ。ムサビの立花先生に久しぶりにお会いでき、お元気そうでよかった。お世話になっていて、不義理ばっかりしているのに、わたしを見捨てない優しい方です。翌日東京で少し用事を入れ、夜の新幹線で神戸に帰ると、一夜にして神戸は変わっていた。新神戸駅降りるとみなマスク姿。家の留守電に大学から緊急連絡が入っていた。


<h4>５月某日</h4>


兵庫県の学校が新型インフルエンザの流行でみな休校になる。教職員は通常勤務だが、授業は休講。京都国立美術館で開催されている「ラグジュアリー展」の学生とのツアーは中止に。みなとても楽しみにしていたのに、すごい展示だったのでぜひ見てもらいたかったのに。わたしは一人で京都へ出る。バレンシアガのドレスがなまめかしい。マルジェラの作品（まさにそれは作品！）もひっかかってておもしろい。なによりエリザベス女王のボディスが圧巻。展示を見た後は恵文社へ行き、セシルビートンの本を買う。今日見た展示にもあった戦前の古き良き時代、写真家である彼は衣裳のデザインもしていた。とりわけ有名なのは、ヘップバーンの映画「マイフェア・レディ」。この本はそのときのことを書いた洋書。新刊書店へ行くもやはり古本を買う。


<h4>５月某日</h4>


あの一週間は何だったのか、と思うが、神戸は無事収束し、平常に街も戻りつつある。露店が出るくらいマスクが足りなかった。わたしはピンク色のを入手していたが、こんなん付けるの顰蹙やろう、という雰囲気だった。午前中の授業を終えて、大阪市立美術館「小袖展」へ出掛ける。この辺の人、誰もマスクしてないよ、と、この辺（天王寺）に住んでいる人に言われ、行くのびびっていたが、会期も終わりに近づき、重い腰をあげる気になった。すごいコレクション。松坂屋の収蔵品が多かったようだが、わたしが惹かれたのは、夏の小袖。あの薄さは、芸術品。その麻布に描かれていく美しい図柄。そして空を突いて行くように染め抜かれる「色」。いちばん大切に思ったのは、お袈裟。わたしも手作りしたことあるが、よく残ってたなあ。


<h4>５月某日</h4>


週末の京都。用事を済ませ、ときどき現代風俗研究会でお邪魔している徳正寺さんへ辻潤書画展へ出掛ける。自由奔放というより感情豊かな作風は美しい裂地でエレガントに展示されている。その後京都出身で今は東京に住んでいる知人と会う。徳正寺さんで紹介してもらった二条にあるビストロ近くで待ち合わせするが入店を断られ（空席は沢山あるのに）、四条まで戻ってスペイン料理店へ行くことにするが、途中ものすごい大雨にふられる（昼はあんなに晴れてたのに）。結局その店も入れず（この日は夜だけ臨時休業）、わたしの知ってるシェリーバーへ。お互いの最近の仕事の話をいろいろ。最後移動した店はかなり高級店で（祇園なので仕方ないが）、びびりながら良いワイン飲んでしまい、口が腫れそう。手強いわ、京都。


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    <title>No.10 （2009年４月）</title>
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    <published>2009-04-30T00:15:03Z</published>
    <updated>2009-07-08T00:36:29Z</updated>
    
    <summary>４月某日 電話したら当日券出るとのことで急遽行って来ましたポールウェラーの大阪公...</summary>
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        <![CDATA[<h4>４月某日</h4>


電話したら当日券出るとのことで急遽行って来ましたポールウェラーの大阪公演。開演ぎりぎりに行ったら結構会場すかすかでステージ始まったらいつのまにか前から二列目くらいにいた。あなたも年取ったがわたしも年取った。あなたがすべてだった頃のわたしではもはやない。ソロになって二枚目のアルバム同名曲Wild Woodのアレンジがとてもかっこよかった。ステージ脇にはにかんだ感じの可愛い少女二人発見。ポールの娘さん？


<h4>４月某日</h4>


お釈迦さん生誕週間花祭り。お寺の多い町並みをぶらぶらしていると至る所に甘茶かけてください状態の小さな仏像が置いてある。４月入ったばかりなのに真夏並みの暑さに汗ばむ。原稿書かねばと店を捜していると、もしやここはと入った店は２２年ぶりに訪れた場所。名前はカナディアン。昔もっと怪しかったようにおもいましたとかなんとかお店の方とお話する。お店の方と親しいという詩人白石かずこさんの話で盛り上がる。


<h4>４月某日</h4>


授業開始。本年度はいつもの倍のコマ数をこなさねばならずめまぐるしい春夏になりそう。去年教えてた学生さんが昼休みに研究室に来る。彼は卒業までの単位がそろっておらずほぼ毎日朝から夕刻まで授業が入っているようだ。おたがいがんばろうと励まし合う。最近見た映画や音楽の情報交換。研究室の模様替えをしようと片付けはじめているが、雑誌や書類の山でなかなか進まない。


<h4>４月某日</h4>


最近米原万里さんにはまっている。もう亡くなられてしまっていてなんとも惜しい才能。豊かな表現力、適度な湿り気、スピード感のある文章、あっという間に読み終わってしまう。父に実家に本ないかと尋ねたら、前は全部集めてたけど年末に全部売ったばかりと言われた。一足遅かった。人間より動物が好きな人はぜひ読むべき「ヒトのオスはなぜ飼わないの？」。


<h4>４月某日</h4>


海文堂書店の雑誌「ほんまに」リニューアルの打ち上げ。わたしは締め切り迫りくるもの２つあり、残業した後に遅れて参加。みなさんわたしが着付けして遅いんじゃないかと思われてたご様子。平服ですみません。朝からろくにものを食べておらず、人と話するのもそこそこに食べまくる。お腹が満たされたらお酒をいただく。色んな方が来られていて書ききれない。いつもスーツ姿の店長さんが、本日はお休みということでポロシャツを着ておられたのが新鮮。


<h4>４月某日</h4>


最近大阪出るときは必ず利用する阪神なんば線。よく利用する駅は九条、上本町。難波に出るのもすごく便利、三宮から乗り換えなしで４００円で出られる。４０分のこの時間、わたしには良質の睡眠を確保する機会になる。近鉄、大阪地下鉄、阪神電車が乗り入れる新線。阪神タイガースも真弓新監督で気分新たに今シーズンスタート。現役の頃真弓選手の大ファンだったわたしは、毎夕中継を見ずとも聞きながら仕事している。


<h4>４月某日</h4>


昔お稽古していた社中の春の茶会に参加する。着物着ていく気満々だったが、普段着ならまだしもあんたの着付けではあかんと母親と前夜大げんかする。上等な着物は実家にしか置いておらず、実家から行く予定だったのが災いした。結局持ち服で一番高価なスーツで行く。福寿堂秀信のお菓子が美味、その名は「おぼろ月」。赤べこのお茶碗、桜の花びらのお茶碗。花入れや水入れその他茶道具ゆっくり見る暇なく、わたしは立て出し係でスナップきかせエスプレッソのようなお薄をたてまくるマシンと化した。


<h4>４月某日</h4>


神戸に来てから出逢った大事な場所。二人の年齢足して１４０歳オーバーというママのいるお店がなくなる。正しくは二人が引退する。一緒に通った友人のおじいさんの代からの店ということもあってか、わたしたちには決して高い飲み代を請求しない、そしてわたしにとって二人は神戸の母のような存在だった。お別れ会の日。ああ、さみし。事実をなかなか受け入れ難く、しかし感謝の気持をと思い、大好きな花屋さんで花束作ってもらう。白、黄、緑、紫の花を選んだ。わたしたちはこれからどこへ行けばいいのでしょうか。


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    <title>No.9 （2009年３月）</title>
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    <published>2009-03-30T20:55:59Z</published>
    <updated>2009-04-02T21:00:19Z</updated>
    
    <summary>３月某日 道頓堀川で24年前阪神タイガースが優勝した際に投げ込まれたカーネルサン...</summary>
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        <name>mari</name>
        
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        <![CDATA[<h4>３月某日</h4>


道頓堀川で24年前阪神タイガースが優勝した際に投げ込まれたカーネルサンダース人形が見つかったらしい。胴体のみ。死体があがってくるのを待つように下半身部分があがってくるのを待つ様子をテレビで実況している。阪神ファンたちは、真弓新監督による新生タイガースの優勝祈願で帰って来た、などと言っている。最近ユニクロがパーカーを売り出し、東京ガールズコレクションなどと共同企画して話題をよんでいたが、こちらは先日タイガース公式のパーカーを購入して、どんな風に着こなそうかなと考えているところ。奈良や大阪方面から甲子園に出るのに便利な阪神なんば線ももうすぐ開通する。なんだかそわそわわくわくする春である。

[Keith Jarret『The Koln Concert』]


<h4>３月某日</h4>


久しぶりに京都へ出る。本日は用事が二つ。午後から繊維メーカー時代の先輩の結婚式。彼女はクリスチャンなので、純然たるキリスト教式の結婚式。以前ウェディングドレスを見せてもらったことがあり、彼女自慢のクローゼットの中で大きなスペースを占拠していた。オルガンとともに新郎新婦が入場すると、あ、あのドレス！と思うと涙が止まらなくて。横にいた友人も鼻をぐすぐすさせている。美しいビーズの光に彩られた、クラシックな白いドレス。チャペルは式が終わるとティーパーティ会場になる。教会の方々がカナッペやクッキーなどすべて手作りされたとのこと。心がこもっており、味もとてもよい。贅沢な披露宴ではないがつつましくとてもセンスのよい祝宴だった。その夜は京都市内に戻って後輩の壮行会。東京にある大学に就職先が決まり京都を離れるという。忙しいと思うけど身体に気をつけて。長崎で新聞記者やっている後輩にもとても久しぶりに会うことができた。福山雅治を取材した話などを聞いて、写真を送ってもらうよう約束する。

[西松布咏『儚hakana』]


<h4>３月某日</h4>


この週末人前で話をすることになった。そろそろその準備に取りかからねばならない。これまでやった女子プロレスのコスチューム研究と資料や映像を出してきて、どうまとめようか、考えるのだがまったく進まない。女子プロレスラー達に出会った頃の情熱がもはや失せてしまっているのか。一緒にお話させてもらうのは、風俗史家の井上章一さん。井上さんは年明けに京都の老舗ジャズライブハウスのレーベルからはじめてのCDを出された。40才過ぎてからピアノを始められ、いまはジャズのスタンダードナンバーを弾きこなしライブもされる。CDを頂いたのだが、これがとても良い。トークのテーマは「スポーツ、コスチューム、エロティシズム」。どうまとめようかなあ。

[井上章一『アダルト・ピアノ』]


<h4>３月某日</h4>


3月は授業がなくなり少し時間ができるが、いろんな仕事が滞っている。トークセッションはなんとか無事終了し、論文1本と原稿に取りかかる。このあいだの結婚式で半年ぶりにあった友人から郵便物が届く。彼女は待ち合わせの駅でわたしを待っていてくれたのだが、一瞬いや十瞬たっても彼女だとはじめわからなかった。半年間で15キロ（！）も痩せたらしい。20年ほど前、つまり出会った頃の体重に戻っただけということ。しかしそんなに増量していたのか。というよりそんなに減量できるものなのか。自分をストイックにコントロールし、美しいからだを作っている様子には、素直に感動をおぼえる。彼女が痩せようと思うきっかけになったという、15年前の「暮らしの手帖」の切り抜きをコピーして送ってきてくれた。古い「暮らしの手帖」というのが彼女らしい。

[Steve Leich 『Drumming』]


<h4>３月某日</h4>


3月最後の週末。桜が咲き始めた。友人にお茶会に誘われた。カジュアルなアンティーク着物をお茶室に着て行くわけには行かず、江戸小紋を久々に着ることにし、前夜二度ほど着付けの練習。帯は唐子が描かれているもの、羽織は詩の師匠にもらったもの。淡い紫の重ね襟を夜なべして縫い付ける。お茶会の後は、友人をアトリエ箱庭に連れて行く。本の展示が行われていた。東郷青児についての書物を出版されたばかりの野崎さんがいらっしゃって、展示と関連したお話をすることもできた。翌朝、起きたら首がまわらない。どうやら着物を着たためか、日頃使わない筋肉を使ったせいで、ムチウチなみの症状。ベッドから起きようとするも、頭部を手で持ち上げないと動かないくらい首が痛い。恐るべし和服、伝統の重さ。なめたらあかん。

[RAMONES『Rocket To Russia』]

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    <title>No.9 （2009年２月）</title>
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    <published>2009-02-27T20:53:28Z</published>
    <updated>2009-04-02T21:00:19Z</updated>
    
    <summary>２月某日 古い帯でCDケースを作る。長いことお預かりして頼まれていたものだ。クリ...</summary>
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        <![CDATA[<h4>２月某日</h4>


古い帯でCDケースを作る。長いことお預かりして頼まれていたものだ。クリーム色の帯には金銀の糸で鳥が大きく刺繍されており、その柄をいかすように思い切って裁断、同じようなクリーム色の太めのリボンを探してきてケースを綴じる。これは冬用のCD入れで、３枚収納可能。薄いピンク色の麻の帯の方は濃いピンクとやわらかいグリーンで枝や葉が刺繍されている。この柄を面にうまく取るのは難しく、うーんとしばらく唸ってから、折り込んで逆三角形にしてみた。７枚CDが収納できる、一見スクラッチバッグのようなケースになる。端の処理はあえて焦がす感じにして（燃やしました）夏のCD用に。以前は神戸、今は沖縄に住んでおられる方に送る。ご自身が身につけておられた帯ならば思い入れもあるだろうと、今回は「思い出として帯を残す」をモットーに作成する。

[天満敦子『祈り』]


<h4>２月某日</h4>


週末、大阪は京町堀のギャラリーで開催されている松井茂さんのCamouflage展へ。カモフラージュといっても軍物とか服の展覧会じゃない。シンプルな記号だけで詩（？）を作っていくシリーズ作品。以前冊子をいくつか拝見させてもらった時は、「カモフラージュ、すげー、マツイシゲル、すげー」と騒いでしまった。絵というより図、字というよりコード。壁一面にはられたCamouflageは1F、その後は2Fへ。十分間のための漢数字の詩の映像が流れている。「一　二　三　三　一　二　…」といつまでも続き、なにか規則性があるのかなあとぼーと眺めていた。わたしもかつて漢数字を絵のように配した詩を高校生の頃書いてたなあ。時間という要素を入れて詩を生成していく松井さんのチャレンジにはまったく及ばずだったけれど。おもしろかった。

[ちあきなおみ『円舞曲』]


<h4>２月某日</h4>


神戸の老舗書店の機関誌の取材で、わたしの部屋を撮影しにくることになった。一大事で大掃除。ワインの木箱を利用して作った本棚は、ファッション研究の本、社会学や人類学の書、ファッション誌、プロレス雑誌、詩集、ばらばらに収納されていて、ほんとうに煩雑だ。書店店長さんと雑誌のカメラマンの方にお茶をお出しするが、わたしが写真が苦手でなかなか緊張がほぐれないので、ちょっとお酒を、ということになった。この日はグリーンの染めの着物に、黒い織りの花の帯を身につける。この帯は詩の師匠にもらったもの。あとで友人も加わり、やがてちょっとした宴席に。どんなときに作品を書くのか。問われたが、うまく答えられない。ちゃんと書いてないし、なかなか日々作品が出てこないことを反省する。

[島田瑠璃『サティ弾きの休日』]


<h4>２月某日</h4>


兵庫県の小説家玉岡かおるさんが第25回織田作之助賞を受賞された。その授賞パーティにご縁あってわたしもお邪魔することになった。織田作之助といえば着物で行きたいところだが、この日は気温が低く、おまけに雨も降りそう。和装に合うように髪は切ったが、肝心の着物が決まらない。自分が主役ではないが、そこはお祝いの華やかな席である。着物を個性的に着こなすテクニックもないし、おかしな着方を笑って見過ごしてもらえるほど若くもない。さんざん迷ったあげく、結局織田作之助が活躍した時代の洋装で行こうかと思い、20年前にロンドンで買った1930年代の黒いシンプルなドレスを選ぶ。レッグファッションはその分華やかに、花鳥風月が描かれた個性的な黒いレースのタイツにする。コートも同時代のものを選んだが、この時代のコートは何故にこんなに肩パッドが主張しているのだろう。慣れないヒールのため最寄り駅に行くまでにすでに足が痛い。

[Federico Mompou『Mompou Plays Mompou』]


<h4>２月某日</h4>


遅ればせながら、テレビで深夜に放送されていた北野武の映画「DOLLS」を見る。主演の西島秀俊と菅野美穂の二人はほとんど物を言わない。ただ二人は町を歩いてひたすら移動していくのだが、四季の移り変わりが美しい背景となって映って行き、菅野美穂の衣装はいっけんただのぼろ服なのだがとても惹き付けられた。調べてみるとヨージヤマモトが衣装を担当。二人はあてもなくただ死にに行くようにさまよう。そういえば「おくりびと」という映画がアカデミー賞外国語映画賞を獲って世間は賑わっている。死者を納棺する時にメイクや着替えなどを施す人を描いた作品だそうだ。人間は裸で生まれてくるが、死ぬときは衣装を身につける。ふつうどんな服にするか、自分では選べないものだが、選んでおくのもありだなあと思う。

[高英男『高英男全曲集』]

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    <title>No.9 （2009年１月）</title>
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    <published>2009-01-30T20:51:15Z</published>
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    <summary>*今回はそのとき聞いていた音楽を最後にメモとして入れています。 No.9 （20...</summary>
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        <![CDATA[*今回はそのとき聞いていた音楽を最後にメモとして入れています。

No.9 （2009年１月）
<h4>１月某日</h4>


年明けても仕事していて、元旦に年賀状を受け取り、午後から実家に帰ることにする。届いたばかりの新刊詩集のダンボール箱は大阪に送っており、直接申し込みくださっていた方々に、本日中に発送せねばならない。最終16ペイジ分を刷り直したり、一悶着あったが1月2日が発行日。署名をし、識語を入れて、おまけをつけて発送する。妹が出版のお祝いと言って、手作りのブックカバー（刺繍入り）をくれた。本ができあがる頃は、わたしは放心状態だったが、この布をつけてからは、本も自分も生き返ったかんじで、なんだか手によくなじみ、頁を開きたくなるのだった。

[ベートーベン『Bagatelles Op.33 Op.126』（グールドのピアノ）]


<h4>１月某日</h4>


正月休みに幼なじみに会う。渡すものがあるということでまず自宅に迎えにくる（荷物があると動きにくいため）。化粧品やアクセサリーの他に赤いコートをもらった。詩人の伊藤比呂美のエッセイを思い出した。彼女は友達からもらった洋服をふだん着ていることが多くなったという。友達の趣味はばらばらなので、自分のファッションスタイルも統一感がなくなるという話。けれども友の古着はなんだか愛おしい、などなど。なぜ彼女がこの服をわたしにくれたのかはわからない。着なくなったから、が答えだとは思うが、着用するとなんだか護られているようなかんじで、妙に心地よいのだった。気の強い女なので甲冑服のようでもある。

[茶木みやこ『あるよ・ね』]


<h4>１月某日</h4>


高校や大学の頃よく通っていた、大阪の繁華街にある古本屋さん末広書店へ行く。当時は音楽雑誌を見に行っていた。店のすぐ並びにあったLPコーナーというレコード屋はなくなっている。本屋さんは一番上の階にわたしの興味のある古書が並んでいて、一階は一般書、二階はアダルト、地下は漫画と新しい目の本が揃っている。いちばん上の階で、１時間くらいゆっくり本を見て、大正時代に自費出版したらしい研究書で、当時の女性の生活について書かれたものを見つけたので購入。非売品で少部数しか刷らなかった様子。あとは洋書を少し。いいなあと思うものはみんな高くて手が出ない。そのあと去年秋に四天王寺に移転した一色文庫に行く。文庫が安い。新書も安い。店主の方に探している本の相談をして帰る。

[Gregg Sutton 『No More Lounging Around』]


<h4>１月某日</h4>


センター試験。一日監督をする。リスニングテストが試験科目に加わってから、特に準備が入念である。「鼻血が出た場合」「嘔吐する受験者がいた場合」など、ロールプレイングさながら、マニュアルに基づいて、本番のための予行演習を我々はしている。そんなこともあって、今日はブラブラホスピタルの服をおろして着ることにした。男性の背広を解体して作られたジャケット。包帯やら血やら傷を縫うイメージやら、ナースのコスプレのような、患者のコスプレのような、よくわからんが、とにかく生地はすごく良い。なにごともおこらず監督業務は無事終了。家に帰って、泥のように眠る。

[あふりらんぽ『URUSA IN JAPAN』]


<h4>１月某日</h4>


2005年ロンドンで不眠症になったとき一本の音叉と出逢った。それ以来音叉にはまってしまい、日本に戻ってから勉強（？）して、いまや特定の周波数を注文し作ってもらったりして遊んでいる。みえないものきこえないものにこそ真実がある。「サイレンス・レッスン」のための施術。音に力を借りるイメージ。そんなことばっかりやってると、ファッション日記でなくスピリチャル日記になってしまうね。たとえば、ものすごい邪悪な塊（オーラ？）が近づいてくるのがわかるようになったり。粘っこい黄色みがかった褐色の固体に近い塊から、どす黒いかんじの不揃いな空気が出ている。ほんとうに不気味。家に帰って手を洗い、好きな棒を選んで鳴らすと、外からのそれは退治されて、体がきれいに浄化される。すべてイメージ。

[Billie Holliday 『Billie’s Blues』]


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    <title>No.8 （2008年12月）</title>
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    <published>2008-12-22T02:26:58Z</published>
    <updated>2008-12-22T21:05:45Z</updated>
    
    <summary>12月某日 実家近くにおもしろい古着屋ができた。その名も「ありえへん倉庫」。わた...</summary>
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        <![CDATA[<h4>12月某日</h4>


実家近くにおもしろい古着屋ができた。その名も「ありえへん倉庫」。わたしは<a href="http://www.johnbull.co.jp/" target="_blank">ジョンブル</a>のワークパンツを、妹はカシミア１００％のセーターをなんといずれも千円以内で買うことができた。ありえへん！！商品点数が多くて、見ていてあきない。掘り出し物を探すのにもってこいのお店。近所のおっちゃんやおばちゃんの常連さんがいるらしく、「前いうてたジャンパー入った？」とか言いながら店に入ってくる。買い物帰りに気軽に寄っているのだろう。地元の古着屋さんって感じで町に根付いていて、いいなあ。また、行こ。


<h4>12月某日</h4>


妹と<a href="http://tounankadobeya.com/" target="_blank">『東南角部屋二階の女』</a>を見に行く。この映画に出演している西島秀俊さんの大ファン。あんまりないことなのだが、ふとした話のなかで妹もファンだったことを知ったばかりで、一緒に映画行こうともりあがり。わたしはインディペンデントな作品によく出ていた９０年代からファンだ、と言い、しかし妹の方が最近の活動をよく追いかけているので、わたしの知らない情報をいっぱい持っている。妙な張り合い。わたしが彼を好きになったきっかけは、諏訪敦彦監督の『２／DUO』という映画。柳美里の妹と一緒に主演していて、ゴダールみたいな即興作品で映画そのものも大好きだった。仕事帰りに映画館に駆け込んだため、疲れていて上映中寝入ってしまう。終わってから妹に筋を確認するとどうやらクライマックスを見逃したようだ。まあよくあることです。


<h4>12月某日</h4>


首を長くして楽しみに待っていた「新国誠一の<<具体詩>>展」へ行く。場所は大阪の<a href="http://www.nmao.go.jp/japanese/home.html" target="_blank">国立国際美術館</a>。コンクリートポエトリーの作家の作品と著作の展示。副題に「詩と美術の間に」とある。今日は初日で足立智美さんのパフォーマンスがある。足立さんの新国詩パフォーマンスは、2003年冬、<a href="http://www.bit-rabbit.com/p1new.html" target="_blank">経堂アペル</a>で初めて見て、去年の夏、六本木国際文化会館での新国誠一没後３０周年記念イベントでも見たことがある。以前は「朗読」という枠にとどまってる感じがしなくもなかったが、今回のパフォーマンスは緊張がほぐれたかんじでとてもアニメットな仕上がりになっていてよかった。今日は書ききれない程いろんな方にお会いできてとても楽しかった。


<h4>12月某日</h4>


「新国誠一展」オープン二日目。レクチャーデイ。評論家の金澤一志さんがしゃべられるというので、ぜったい聞きにいかなきゃ。父を誘って出かける。新国誠一の活動はだいたい２５年にわたっているが、そのうち二つの１０年間にきれいに分かれるという。病弱であったこと、コンクリートポエトリーの存在のあいまいさと可能性、海外のアーティストとの今でいうコラボレーション、＜詩＞ジャンルのなかでの具体詩の位置、など、展示やカタログには載っていない色んな重要キーワードが話のなかで網羅されていて感動してしまう。帰り、１０月に開通したばかりの京阪電車中之島線にはじめて乗り、大江橋で下車、新しくできた天牛堺書店を父とのぞく。わたしが原稿書いたピストルズ本がワゴンのなかに出ていた。淀屋橋まで歩き、ミスタードーナツで珈琲飲んで帰る。


<h4>12月某日</h4>


ちょっと興奮している。学生からメールが入り、なんと数年前再結成したという噂が記憶に新しいニューヨークドールズのライブで前座をはるという。つきましては、わたしを真っ先に誘いたい、と、言ってくれているらしい。ちょうど今日はヴィヴィアン・ウェストウッドの英語論文読む授業で、マルコムマクラーレンがドールズのマネージメントした話をしたところだ。あんたら、ニューヨークドールズ、知ってるんかあ。水野くん（学生さん）のバンドは、<a href="http://sound.jp/toylet/news.htm" target="_blank">TOY LET</a> というらしい。ちょっと笑えるバンド名だが、音はごりごりハードコアだ。僕らのバンドは無理して見なくていいですから、と言うが、絶対見るよね～！！教師冥利につきます。ちなみにわたしは今は亡きジョニーサンダースが好きでした。


<h4>12月某日</h4>


第三詩集のリリースが近づいてくる。装丁家の高林さんから、カバーの色校正が送られてくる。中身いらんやんっていうほどキレイ。高林さんには今回編集の過程ですごくお世話になった。強くて澄んだ正しい装丁をなさる方で、わたしにはもったいない。書店用の注文ちらしも作ってくださり、同送されてきた。詩集のタイトルは<a href="http://embrepr.exblog.jp" target="_blank">「刺繍の呼吸」</a>。去年の夏の個展で書き下ろした同名の作品を、表題作として深夜叢書の社主齋藤さんがタイトルに選んでくださった。展のときは、この詩一篇を画家の戸田さんに装本してもらったのだが、同じタイトルでも別の人の手にかかり一冊の本になるとちょっと違う雰囲気になっている。１９９９年から２００８年までの作品で、全１６０ペイジでかなり厚い。みなさん、よかったら、みてやってください、もし気に入ったら、買ってやってください。カバードローイングは造形作家の佐藤貢さん。仮フランス装。「仮」っていいなあ。


<h4>12月某日</h4>


京都へ出張。京都近代美術館で来年４月から開催される「ラグジュアリー：ファッションの欲望」のプレセミナーに行く。会社時代の同僚と。夜はニューヨークドールズのライブ。結局学生のバンドのステージには急いだけれど間に合わなかった。Lonely Planet Boy　に感動した。ライブが終わってから、CDにサインをもらうため、バックステージに入れてもらう。 ギタリストのSylvain　はムードメーカーでとても気さくだ。To a Lonely Planet Girl って書いて、と頼んだら、To Lonely Planet Doll　って書いてくれた。Girl よりDollのほうで恥ずかしいけど、感激。わたしは今日は全身ヴィヴィアン。Sylvainもセディショナリーズ風のカウボーイファッションで、オーブマークの帽子やらビニルのピストルケースなどを見せられる。すっかり古びていい味が出ていた。きっと当時のものなのだろう。今まで一生懸命働いてきて良かった。学生がわたしをドールズのライブに招待してくれるなんて。今日はなんて幸せな日なんだろう。


<h4>12月某日</h4>


パソコンやっとなおった、と思ったら、今度は携帯電話が壊れました。修理には来年までかかるという。不器用モトローラの代わりに借りたのは最新機種で実に軽くて器用なかんじの携帯電話。不器用モトローラの中に入っているほとんどのデータは失われる。データ送信ができないんですって。メールや写真やいろいろなものとさよならする。痛いのは伝言メモだったりします。あなたの声!!


<h4>12月某日</h4>


年末が近づくに連れて、頭がもうろうとしてきた。仕事がたまっていて、睡眠不足。先日久しぶり会って、元気なかった人に、仕事帰り大好きなドーナツ屋<a href="http://haradonuts.jp/" target="_blank">「はらドーナツ」</a>を差し入れた。最近東京にも店舗を出したらしく、かわいいHPまでできてる！映写技師のその人の仕事場で、自分も一つ食らう。映写室で上映していた映画はとても古くて、カラーなのに赤味がかっていてフィルムが遜色しているようす。もうちょっと覗いていたかったが、わたしは別の映画館へすぐに移動。西島秀俊が死刑囚役で出ていて話題だった<a href="http://www.eigakyuka.com/" target="_blank">『休暇』</a>を観るため。やっぱり西島秀俊さん、かっこいいです。今年中にもう一本封切りされている彼の映画を見に行く予定。


<h4>12月某日</h4>


古い服装雑誌がだいぶ集まってきたこともあって、昔の花嫁衣装に興味を持っています。同時代の無名の女流作家の小説なども読んでいます。この小説を入手するのに時間がかかり、いろんな人の手を煩わせてしまいました。最終的には夏目漱石の末裔の方（ ! ）の手を通して、わたしのところにコピーが渡ったということ。どうしても読みたくて。かなりしつこいです、わたし。年内にはなんとか論文にできるといいな。ところで。求婚されたと思うのです。公衆の面前でした。いままで求婚されたことはこれでも何度もありますが、どれもすべてなにか信じることができなかった。わたしもいままでで一度だけ求婚したことがあります。手紙でしたが、結果は公衆の面前で断られました。わたしは結婚したいような、したくないような。あなたは結婚できるような、できないような。公衆の面前だから、逃げられないので、お互いに。さあ、物語はどうなっていくのか。生活より衣装に興味があります。続きは、来年に。みなさま、よいお年を。


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    <title>No.8 （2008年11月）</title>
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    <published>2008-11-22T02:25:54Z</published>
    <updated>2009-01-07T00:27:56Z</updated>
    
    <summary>11月某日 締め切り間近の書類がある。キンコースでパソコンを借りて仕事することに...</summary>
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        <name>mari</name>
        
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        <![CDATA[<h4>11月某日</h4>


締め切り間近の書類がある。キンコースでパソコンを借りて仕事することにする。１０分ごとに料金が追加されるので大急ぎで仕上げてメールで送信。風邪で頭がぼーっとしているのだが、よく行くカフェに友人が眼鏡を忘れてしまい、取ってきてくれと言われているので街へ出る。帰り、大阪に引っ越したばかりの友人とばったり出くわす。わたしは南から北へ、彼女は西から東へ、ちょうど交差したかんじで。びっくりした。あったかいココアを飲みながら、しばし近況報告。


<h4>11月某日</h4>


岡村正史さんの本<a href="http://www.minervashobo.co.jp/find/details.php?isbn=05255-4" target="_blank">『力道山』</a>の出版記念会が京都のジャズクラブである。出席する予定だったが、風邪で欠席。連休中の約束はすべてキャンセルして療養に徹している。せっかくの休みなのに悔しいわ。とほほ。しかし、ほんといい本である。わたしも神戸新聞で書評を書いたが、週刊新潮や朝日新聞にも好意的でしっかりとした書評が出たみたいだ。すごいなあ。


<h4>11月某日</h4>


幼なじみの誕生日プレゼントを買いに神戸元町界隈をぶらぶら。彼女はわたしよりもわたしを知っていて、それゆえよくけんかもするが一番長く続いている友達だ。彼女の好きなバンビをかたどったペンダントを購入。わたしみたいながさつな女が普段出入りしないような清楚な乙女系の店<a href="http://titchronik.exblog.jp/" target="_blank">Chronik</a>さんにて。最近京都店もオープンしたらしい。クローゼットの中の服がポップアップするアメリカ製の可愛いカードと一緒に郵送する。もう３０年以上のつきあいになったなあ。


<h4>11月某日</h4>


この冬はじめてのホットワインを作る。ヨーロッパでは冬の定番の飲み物でグリュワインという。スパイシーで体があったまる。それを飲みながら、年内に出る詩集の校正。出版が延び延びになっていたがいよいよ発行へ向けての作業がおおづめ。帯がファックスで転送されてきて、読むとかなり気恥ずかしくなる箇所もあるがうれしい。出版社社主齋藤さんの帯が遅れたのは夏に出版された<a href="http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=03183" target="_blank">『寂聴伝』</a>を執筆されていたからで。もう三刷の出来ということです。


<h4>11月某日</h4>


朝一限目の授業の後、音楽好きの学生と珈琲飲みながら雑談。<a href="http://r0ckn.blog64.fc2.com/blog-entry-409.html" target="_blank">小山くん</a>（学生さん）は自宅でレーベルを作っているらしく、いろんな企画案を出してもりあがる。かなり熱くなってしまった。鞄から「No Sex Blueseaters vol.1」 という小山くんのパフォーマンス集団のBGMCDをもらう。午後は病院へ行き、夜はよくいく飲み屋さんへ。マスターも音楽好きなので、CDかけてもらう。渋いセレクションだとほめてたよ。その他、かけてもらったのは、西松布咏さんの「儚hakana」というCDと１９人の作家がコラボレーションした、完成したばかりのDVD。わたしも写真作品を提供した。


<h4>11月某日</h4>


アトリエ箱庭へ<a href="http://www.haconiwa-k.com/event.html" target="_blank">佐野繁次郎展</a>を見に行く。大阪の装丁家。銀座百選という冊子の表紙が壁一面に飾られている。装丁を眺めていると一冊くらい自分の本棚にありそうやなあ、と思う。店主の幸田さんと近くのバルへ移動し、雑談。今日は鞄作家の七重さんが大阪のブックカフェで月一回バーをやる日にあたっているはず。幸田さんがお店に電話。美しい着物の女が日本酒をそそいでいる秋雨の夜なんだろうなあ。わたしはまた風邪がぶり返していたので帰る。


<h4>11月某日</h4>


ボジョレヌーボー解禁日。神戸の飲み友達とワイン２本あける。酒屋さんがやっている飲み屋で。俳句と短歌をやっている女性が途中合流して、ひとしきりしゃべった後、お菓子なクリップをお土産に置いて、さっさと帰っていった。最後はいつもの大好きなママたちのいるお店へ。前夜深夜に開けたらしいワインの残りを一本頂く。



<h4>11月某日</h4>


芦屋市立美術館で古書市、題して<a href="http://www.ashiya-web.or.jp/museum/01top/hotnews/2008/1112_kosyo/kosyo.html" target="_blank">「モダニズムと戦争」</a>。なじみの古本屋さんが出展しているので出かける。大枚はたいて戦前の詩集を一冊購入。といっても、手持ちがなくて振込にしてもらうようお願いする。大正時代の貴重な婦人雑誌が出ていてこれも取り置きしてもらう。いい研究資料だ。年内締め切りの論文が一本あるので、この資料で執筆しよう。しかし古書市は危険だ。ほんとうにいくらお金があっても足りない。四国のガリ版業者が出していた可愛い便せんを買う。ガリ版大好き。


<h4>11月某日</h4>


先日もスコットランドのおかしなバンドのライブを見たばかりの大好きな<a href="http://helluva.jp/lounge/" target="_blank">ライブハウス</a>で、教えている学生がライブすることになったというので出かける。なんだか子供の発表会に出くわすみたいではじめは緊張していたのだが、ライブはじまると桂くん（学生さん）はグラインドしまくり、まったく心配ご無用。わたしはひさびさの爆音ライブで耳～体がノックアウト。一緒に来ていた小山くんはスピーカーの真ん前でもぜんぜん平気な様子。一曲切れ目なしで３０分ほどを演奏。即興のセッションらしいが、完成度が高くて、なかなかかっこよかったよ～。桂くんのバンドメンバーの男の子（ナイスガイ）は、わたしのここでの文章を読んでくれてるらしい。ちゃんと書かなきゃ。


<h4>11月某日</h4>


マックのサポート、職場の生協、一ヶ月間かかって最後は見放されてしまったわたしのパソコン。神戸ソフマップへだめもとで持ち込むとリカバリーが２時間くらいでさくさくと完了。いままでなんやったん？ <a href="http://www.apple.com/jp/reseller/apr/" target="_blank">Apple Premium Reseller</a> としてMac Collection Kobeがここにできたので、試しに来てみたのだ。三日間開店セールをやっているらしく、Mac Bookなどすごく安くてお買い得、店員も親切だった。もともと修理だと５万、HDの交換でも２万、という見積もりで、安い方を選ぼうと思うも、HD交換はリスクが高すぎると断られていたのだ。修理は１万を切った。ありがとう、ソフマップ。会員になりました。


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    <title>No.8 （2008年10月）</title>
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    <published>2008-10-22T02:24:50Z</published>
    <updated>2008-12-22T02:38:09Z</updated>
    
    <summary>10月某日 金曜日の夜、仕事帰りに大阪梅田へ。残業中の友人を待っている間、阪急三...</summary>
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        <name>mari</name>
        
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        <![CDATA[<h4>10月某日</h4>


金曜日の夜、仕事帰りに大阪梅田へ。残業中の友人を待っている間、阪急三番街で開催されている古本市へ。６０年代から７０年代の「Mode et Mode」 がまとめて出ており、熱心に物色している女性がいた。わたしは、長いこと探していた非売品の下着の本が見つかったので、大喜び。あとはフランスの戦前の頃のポストカード集を買う。


<h4>10月某日</h4>


<a href="http://kobe-fw.jp/history/2008aw/" target="_blank">神戸ファッションウィーク</a>のコレクションを友人と見に行く。リアルクローズなショーで、渡されたリーフレットには衣装の価格まで事細かに書かれてある。場所はホテルオークラ。わたしたちのドレスコードはグリーン。わたしは蛙色のイェーガーの別珍のジャケット、ヴィヴィアンのミニクリニの紺のスカート、赤と紺のチェックのパフスリーブブラウス、クラークスの黒のブーツで。


<h4>10月某日</h4>


ブックマーカーとハットピンを妹の誕生日プレゼントに送る。妹はニット帽が好きでたくさん持っており、わたしも変わったのを見つけると自分と色違いを買ってあげたりするので、たいそうニット帽だらけの姉妹である。少しのアレンジで雰囲気がかわいらしくなる帽子のアクセサリーに今年は注目している。


<h4>10月某日</h4>


大阪四天王寺の古本市へ行く。父と待ち合わせ。名物の百円均一コーナーで、古い「装苑」の付録らしい東郷青児のポストカードを父が見つけるが、わたしのところにそれはまわって来ず、東郷青児マニアのわたしの知り合いにあげてくれと手渡される。わたしは古い服装雑誌をまとめて見つけ、予算の都合で３冊ほど購入。また市で散財してしまった。


<h4>10月某日</h4>


神戸在住の画家戸田さんの個展「明日の空」。京都の骨董街にある<a href="http://www.shibunkaku.co.jp/gallery/index.php" target="_blank">ぎゃらりぃ思文閣</a>にて。心と体が豊かになるような壮観な展覧会だった。古書収集家の小野さん、版画家の山下さん、製本家の幸田さんとギャラリーで待ち合わせ。小野さんがスイスで購入されてきたという古い本を奥のソファーでみんなして眺める。山下さんと幸田さんは製本の仕方をさっそくデッサンしはじめた。その後ギャラリーを出て５人で創作京懐石を食べる。


<h4>10月某日</h4>


久しぶりに料理を作る。豆乳鍋とぶり大根。お茶粥と京漬物。ほんとうは冷蔵庫のなかのありあわせで何か作るのが大好きなのだが、合わせられるほどの材料がないので近くのスーパーに買いに行く。料理しながら、今父がはまっていてCDを集めているちあきなおみを流す。MDに録ってもらったのを何度もリピートして聴いている。このCDはカバー集。「港の見える丘」とか最高です。


<h4>10月某日</h4>


「アユタヤの蜻蛉」というわたしの詩作品が唄になるという。三味線弾きの西松布咏さんによってはじめて演奏されるので、庭園美術館へ出かける。布咏さんが不定期で異ジャンルの人々とコラボレーションする「ニュアンスの会」第五回。シタールと三味線が幻想的な風景を作り出し、わたしの言葉が生き物のように動き回る。そのイメージに感無量で言葉も出ない。<a href="http://bookbar5.exblog.jp/i15/" target="_blank">かっちょいいフライヤー</a>を作った四釜さんはお仕事で来られずお会いできなくて残念。


<h4>10月某日</h4>


今流行しているダーツ。今秋には映画も公開されるらしい。今ダーツにはまってる知人に、<a href="http://www.fareastdarts.co.jp/" target="_blank">ダーツショップ</a>へ連れて行ってもらう。フライトという矢につける羽が、店の壁一面に並んでいる。カラフルできれいなもの、個性的でおもしろいものなど見てるだけでとても楽しい。わたしは昔スコットランドのパブでやったことあるが、そのときはさんざんな結果だった。現在ダーツがポピュラーな理由はプラスチック製で複雑な計算はすべて機械がしてくれるからなんだろう。晩ご飯食べた後はダーツバーへ。知人は鞄からマイダーツを出して投げ始めた…。


<h4>10月某日</h4>


法事で母方の実家、瀬戸内海の島へ行く。久しぶりに船に乗る。海風はもはや冷たい。浜辺で桜貝を拾う。最近グレーの服ばかり着ている。新しく買うのもグレー。母に地味目の服装で来いと言われたが、服選びに苦労しなかった。なんだろう、このわたしのグレーの流行。


<h4>10月某日</h4>


８月に一度復旧したが、パソコンがとうとう壊れる。マックのサポートに三日連続電話するもなおらず、事態はますます悪化。とうとう放り出してしまった。職場のパソコンも調子悪くて、いま共同の端末室で仕事している。それと同時にわたしも風邪で寝込んでしまった。機械とそれを使う人はやっぱり連動するよ。


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    <title>No.7 （2008年９月）</title>
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    <published>2008-09-30T00:15:32Z</published>
    <updated>2008-09-30T06:24:12Z</updated>
    
    <summary>９月某日 東京最終日。帰りにもう一度神保町へ。買い残した本などとあわせて一つの書...</summary>
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        <![CDATA[<h4>９月某日</h4>


東京最終日。帰りにもう一度神保町へ。買い残した本などとあわせて一つの書店でまとめて宅急便してもらう。新幹線に乗るまで時間ができたので渋谷まで出て、ケンローチの新作<a href="http://www.kono-jiyu.com/" target="_blank">「この自由な世界で」</a>を見て帰ることにする。まだ関西ではやってなかったので。ロンドンが舞台、移民の労働問題がテーマの映画。シリアスだがユーモアも見え隠れしてケンローチ節を十分味わうことができる。東急百貨店の地下で１００円引きになっていたお弁当を買い、700系のぞみで神戸へ帰る。


<h4>９月某日</h4>


金曜夜。高校時代の友人と久しぶりに大阪で会う。彼女は仕事で東京へ来ないかという誘いが来ているという。東京行くにはぎりぎりの年齢かなあなどと話をする。ナポリピッツアと赤ワイン。最後は北新地で飲み直し。働く独身女の夜は悩ましくて長い。


<h4>９月某日</h4>


９月最初の日曜日。友人から連絡があり、夕方待ち合わせて「絵で読む宮沢賢治展」へ行く。宮沢賢治は絵も描く。水彩画がきれいだった。草野心平の雑誌『銅羅』の現物や、味のある文字で書かれた直筆の手紙など、眉唾もの。なかでも亡くなる前日に書いたという絶筆二句は凄い。本展の目玉である「雨ニモマケズ」手帳の現物もある。詩以外にも童話が有名な宮沢賢治。荒井良二など多くの画家による挿絵も展示。絵本もたくさん販売されていて、大人も熱心に読んでいる。


<h4>９月某日</h4>


友人と<a href="http://www.ikea.com/jp/" target="_blank">IKEA</a>に行く。大阪店は先月できたばかり。安くてセンスのいい北欧もの、といえば最近東京に上陸した「H&M」が話題。入場制限しており、並ばなければ入れない。三連休最終日ということもあり、人でいっぱい。なんとか店内に入ると、まずは二階のショールームに皆誘導される。入場者を整理するためだが、混んでいる美術館さながら。ぞろぞろと連なって歩きながら、ベッドや本棚など商品を展示しながらイメージされ作られた部屋を巡る。スウェーデン料理が楽しめるレストランへ行く。サーモンマリネを見つけたので、セルフで注げる白ワインのグラスを明るい時間から楽しんだ。ファブリックなど可愛いし、全体的に安いと思うが、人疲れしてしまい、結局何も買わなかった。


<h4>９月某日</h4>


BSで放送されていた<a href="http://gw.tv/fw/shop/tgc/" target="_blank">「東京ガールズコレクション」</a>を見る。たっぷり二時間だが、飽きない。芸能タレントとしても活躍しているモデル達が登場すると、観客の女の子たちが歓声とともに手を振って、ショーを盛り上げる共演者さながらだ。コンサートホールのような会場の熱気。いわゆるコレクションと違うのは、今シーズン、すぐ今からのトレンドがショーアップされていること。秋冬で流行するチェックのヴァリエーションがおもしろい。セレクトショップのステージなどもあり、興味深い内容。


<h4>９月某日</h4>


仕事から帰ってきて、軽く夕食を済ませ、渋谷毅さんと二階堂和美さんのライブに行く。渋谷さんのピアノを神戸で生で聞くのははじめてでわくわくする。以前渋谷さんのピアノのことを、「いつ弾きはじめたのだろうか、そして、いつのまにか終わっている、ピアニスト」と書いたことがある。外部に自然となじんでいく音なのだ。演奏は渋谷さんのソロでスタート、二階堂さんが登場してからは女の子らしいかんじの曲が続き、１ステージ終了。後半は、二階堂さんの生ギター炸裂、ブルージーでフォーキーな感じもする歌と、渋谷さんのジャジーなピアノがぽんぽんと一緒に弾けて遊ぶかんじ。東京で一度ラーメンとビールをご一緒したことがある、大好きなピアニスト。


<h4>９月某日</h4>


神戸の悪友と久しぶりに会う。バルへ行き、赤ワインとオリーブで、お互いの近況報告。二軒目の焼鳥屋からは、書店で働くセーラちゃん（男です）が登場。彼は女装を趣味にしており、何かコスメをプレゼントしようということで、悪友と一緒にドラッグストアへ。ブルジョワの新しいミニリップスティックのシリーズ。とても可愛い。


<h4>９月某日</h4>


三宮でチェックのワンピースとフォークロア調のチュニックを買う。このあいだ見た「東京ガールズコレクション」の影響か、フリンジ付きのもこもこブーツまで欲しくなる。ガールズではもはやなくても、ガールズテイストは気になり、取り入れたいもんだ。ワンピースはサテン布にグレーとピンクの大柄のチェック。あいまいで微妙な色合いが気に入る。


<h4>９月某日</h4>


締め切り間近の書類が二つ、なんとか仕上げて奈良へ行く。一年越しで作製中の押し絵を仕上げるためだ。押し絵とは布で描いていく絵のようなもの。着物のことをいつも教えてもらっている昔なじみのおばさんが先生だ。お彼岸ということもあり、大好きな京菓子<a href="http://www.sentaro.co.jp/" target="_blank">仙太郎</a>のぼた餅を買っていく。押し絵は、干支絵巻のようなものだが、十二支を作って放りっぱなしにしたままだった。銀の絹の布の上に絵柄を貼付けていく。年末１２月から飾って、年があけてしばらくして仕舞うとのこと。来年は牛かあ。一年があっという間で早い。


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    <title>No.7 （2008年８月）</title>
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    <published>2008-08-30T00:14:03Z</published>
    <updated>2008-12-22T21:06:42Z</updated>
    
    <summary>８月某日 研究資料を買ったり、よく出かける古本屋さんでのイベント「パブリッシュゴ...</summary>
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        <name>mari</name>
        
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        <![CDATA[<h4>８月某日</h4>


研究資料を買ったり、よく出かける古本屋さんでのイベント「パブリッシュゴッコ」に出かける。行ったら知った顔が二人も来ていた。主催者で、<a href="http://sinegami.s67.xrea.com/kayamatetsu.com/" target="_blank">ドグマ出版</a>という漫画雑誌を作っているインディペンデントな香山哲さんにはじめて会う。「ギターマガジン」でも連載されている。わたしの詩集も一冊売れてうれしかった。大盛況で店内のクーラーがきかず蒸し風呂状態。おのおのが自分のミニコミや作品を品評し合う。楽しかった。


<h4>８月某日</h4>


久しぶりに妹に会う。正しくは妹の飼っている犬に。わたしのことを恋人だと思っている。とても可愛がっているのだ。神戸は塩屋の<a href="http://www.patisserie-net.com/patisserie/shopsweetslist.asp?Tcd=001" target="_blank">シーホース</a>のチーズケーキとプリンを買っていく。妹がたいそう美味いと感激している。シーホースは材料にこだわった自然派のスイーツ店です。ああわたしも犬が飼いたい！


<h4>８月某日</h4>


パソコンがとうとう動かなくなった。起動さえできないのだ。困った。仕事ができない。月末締め切りの論文があるのに。半泣きになり、呆然としてしまう。いかに自分がパソコンと共に生活していたかをあらためて知らされる。お盆ということもあり、パソコン放り出し、実家に帰ることにする。実家に帰ると、リビングには新しいテレビが。買ったばかりだという。競馬をはじめスポーツ観戦好きの母がうれしそうにオリンピックを見ている。でかいのにうすい、もちろんデジタル放送なんだそうだ。水泳はほとんどの選手が例のレーザーレーサー水着を着ているの。まるでオリンピックのユニフォームみたい？！


<h4>８月某日</h4>


仕事ができる喫茶店を探していたら、友人から電話があり、論文タイトルの英訳をして欲しいと言われる。題名聞くとめちゃくちゃ長い。喫茶店を見つけて入り、暑いけど熱い紅茶飲みながら、せっせと仕事する。自分の仕事が一段落ついてから、携帯に入ってる辞書を使って友人の頼まれごとをさっさと仕上げる。お盆休みで町はにぎわっているが、わたしは仕事。


<h4>８月某日</h4>


盂蘭盆会。<a href="http://www.shitennoji.or.jp/" target="_blank">四天王寺</a>の万灯供養に夕方から出かける。はじめて。聖徳太子ゆかりの、大阪では本格的な先祖供養をやってくれることで有名なお寺。夏の夕刻、たくさんのろうそくの灯りでなんだかとても幻想的である。暑さはやわらぎ、風が強くて炎が揺れている。亀のいる池でお札を洗い流す。そこはこの世とあの世をつなぐ川なのだ。生きていることに感謝し、しばしご先祖さまに思いを馳せて手を合わす。


<h4>８月某日</h4>


神戸に戻り、勇気を出してアップルのサポートセンターに電話する。１時間くらいかかってパソコン修理に挑む。結局OSを再インストールせねばならないらしい。おまけにわたしの場合は上書きができない状態らしく、４年分のデータがすべて削除されてしまった。３時間以上経ってやっとパソコンが動きだした。落ち込んでばかりじゃいられない。気分一新と行こう。リムーバルディスクにかろうじて入れていたデータなどを地道に移す。


<h4>８月某日</h4>


ロンドン、香港でもすでに開催された、<a href="http://www.zelcg.com/gallery/2008/05/16/" target="_blank">ヴィヴィアンウェストウッドの写真展</a>が六本木のギャラリーで開催されている。当初は１０日までだったのに２４日までに会期が延びた。行きたい、と思うも、論文はできあがってないし、入試業務などもあるし、あきらめる。この写真展は、大きさが90X64cmで重さが25kg、価格が36万7500円という写真集から、現物を３０点ほど展示するもの。ケイトモスやティムバートンなど有名人がウェストウッドの衣装を着て大きなポートレートの被写体になっているという。


<h4>８月某日</h4>


繊維メーカー時代の同僚で、仲の良かったスタイリストさんの新居に行く。同じ部署にいた人間が集まり、ちょっとしたお祝い会になる。大阪と京都のあいだにある山深い土地。中古マンションを買い、内装リフォームされた。こだわりのドアノブ、フランスから取り寄せた板。スペインかポルトガル、南フランスみたいな、開放感のある雰囲気で、南向きのリビングからは緑いっぱい、山が見えるのだ。壁は体に優しいという真っ白の塗料が、床は丁寧に磨かれていい色が出ている。風が気持ちよくて、ワインが進む。ヴィシソワーズにはじまり、手作りのオードブル、デザートなどでおなかいっぱい。まさに作品のような家にただただ感動する。


<h4>８月某日</h4>


女子プロレスとポルノグラフィーをテーマにした論文脱稿。東京へ出張する。神保町の古書街で研究資料を買い漁る。ヴィヴィアンウェストウッド青山店へ行き、公開されたばかりの映画「Sex and The City」に登場するというマリエを見る。店内に飾ってあった、例のでっかいOPUSの写真集を見つけて驚嘆。先日展覧会に行けなくて残念だったとショップの方に話すと、一枚ずつ重い頁をめくって見せてくださる。感謝。浅草橋のパラボリカビスで<a href="http://www.yaso-peyotl.com/archives/2008/07/post_619.html" target="_blank">堀佳子さんの人形展</a>を見る。ゴチックなスタイリング、着物や黒いドレスが妖しくも美しかった。


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    <title>No.7 （2008年７月）</title>
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    <published>2008-07-30T00:11:49Z</published>
    <updated>2008-09-30T00:39:51Z</updated>
    
    <summary>７月某日 神戸古書会館の古本市。小さな民家を利用した会館。戦前の大判スタイルブッ...</summary>
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        <name>mari</name>
        
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        <![CDATA[<h4>７月某日</h4>


神戸古書会館の古本市。小さな民家を利用した会館。戦前の大判スタイルブックを見つけた。３５００円。ちょっと高いけど買う。あとは室生犀星の着物について書かれているエッセイが見つかった。モデルは奥さんらしい。父に教えてもらう。ああ、またこうやって紙類がどんどん増えていくなあと思いながら。


<h4>７月某日</h4>


またまた調子乗りで引き受けてしまった。京大人文科学研究所主催の講演のコメンテータ。講演者はロンドン大学の博士課程にいる、日本のファッションを研究しているフィロメナさん。彼女から原稿が送られてくる。一緒にゴシックロリータの市場調査に出たり、わたしの英文論文の訳を手伝ってもらったこともあり。チャーミングな女性。


<h4>７月某日</h4>


最近ラジオがマイブーム。よく聞いている。パソコンの調子が悪くiTunesが使えなくなっているのもその理由。偶然に音楽と出会うことが心地よい。今日は渋谷陽一の番組「ワールドロックナウ」を聞く。<a href="http://www.babyshambles.net/" target="_blank">Babyshambles</a>というかっこいいロックバンドを知る。The Libertinesのヴォーカルが作ったユニットらしい。わたしの永遠のプリンスPaul Wellerの新譜も出たようだ。


<h4>７月某日</h4>


水墨画でカエルばかり書いている友人の個展があり、講演コメンテータの準備に追われてはいるが出かける。今回色がついた印象的な作品があった。夜明けのような夕暮れのような薄紫が解けていくような作品。もちろんカエルがそこにいる。作品数がずいぶん増えて新作を書き下ろしたようだ。バリ島で録音したというカエルの音を採集したCDも彼女の水墨画のジャケット付きで売られていた。しばしいい息抜きになった。


<h4>７月某日</h4>


御殿場に住む友人が大阪に来るという。わたしは忙しくて大阪に出られなくて神戸まで来てもらい会う。明石焼（玉子焼ともいう）をごちそうする。三宮にある名店たちばなにて。ふわふわのたまごたっぷりの蛸焼きが明石焼。薄味のお出汁につけて食べる。中華街などぶらぶらして、バリスタのいるカフェで２時間くらいおしゃべりする。可愛いいクマが描かれたカプチーノは味も本格的。


<h4>７月某日</h4>


なんとかコメンテータをこなす。講演タイトルは<a href="http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~contactzone/" target="_blank">「ファッションコンタクトゾーンとしての原宿」</a>。英文の原稿を読解するのに時間がかかった。わたしは１０年以上前に雑誌「STREET」のことを考察していたのだが、彼女が今回扱う「FRUiTs」や「Tune」の母体の雑誌なので、昔の論文をひっぱりだしてきてコメントを作った。久しぶりにお会いできた人たちと話ができてうれしかった。京都造形芸術大学の成実さん、京都服飾文化研究財団の石関くん、お二人とも院生時代以来だからとても懐かしい。編集者の米谷さん、龍谷大の院生ジロウくんも聞きに来てくれる。


<h4>７月某日</h4>


前期授業が終わる。漫画家<a href="http://www.egrat.com/kunpei/index2.html" target="_blank">都あきこさん</a>の出版記念会があるのに誘われわたしもお邪魔する。幻冬舎から著作が二冊出ている神戸の作家さん。ヨガをやられているからか凄くプロポーションがいい。内面から醸し出す美しさにしばし見とれる。ずっとお酒飲んでなかったがひさしぶりにワインを飲む。隣に座ったイラストレータの男性がiPod Touchを持っていて触らせてもらう。欲しいなあ。


<h4>７月某日</h4>


ちょうど一年前にやった<a href="http://www012.upp.so-net.ne.jp/nop/nohp.html" target="_blank">「詩と服の展覧会」</a>の会場だった神戸のギャラリーAoへ行く。一年ぶり。造形作品が展示されており、作家さんとおしゃべりしているとギャラリーのオーナー三谷さんがあらわれる。三谷さんは６０代の女性で、趣味が多彩、久しぶりにお会いすると髪型が日本人形みたいになっていて可愛かった。あれから一年、自分は何をしてきたのだろう。あまり考えると落ち込みそうだなあ。


<h4>７月某日</h4>


月末で書類の締め切り真っ最中。数少ない詩人の友人が神戸に来るという。夕方ならたぶん上がってると思うと答えて必死のパッチで作成する。だいたい出来上がってメール送信、と思っていると、パソコンがかたまってフリーズする。焦る。結局友人に待ってもらいつつ、なかなか動かず、書類送れず、結局会えず、友人は大阪へ帰って行った。暑いところ来てくれてたのに会えなくて申し訳なかった。どら焼きをお土産に買って来てくれたらしいのに。残念。


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    <title>No.6 （2008年６月）</title>
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    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://www.fashion-j.com/cgi-bin/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=14/entry_id=8639" title="No.6 （2008年６月）" />
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    <published>2008-06-29T23:25:45Z</published>
    <updated>2008-07-01T20:55:38Z</updated>
    
    <summary>６月某日　左岸に想う イヴ・サンローラン死去のニュースが舞い込んでくる。新聞でも...</summary>
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        <name>mari</name>
        
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        <![CDATA[<h4>６月某日　左岸に想う</h4>


イヴ・サンローラン死去のニュースが舞い込んでくる。新聞でも、テレビでも。わたしには、友人からのゴシップじみたメールで。

あらためてすごい人だったのだなあと思う反面、わたしにはエレガンスを追求する、保守的なデザイナーだったという印象を拭えないでいる。８０年代半ば、わたしのはじめての（そして唯一の）持っていたサンローランは、黒いハイヒール、つまり靴だった。大学に入学した時に、母に買ってもらったはじめてのハイヒール。細いストラップがついていて、留め金にゴールドが施されている。スーツやパーティ・ドレスなどお洒落した時によく履いていた。

モンドリアンドレス、ブラックやピカソなどシュールレアリストたちとのコラボレーションで、６０年代や７０年代はアートとファッションを融合させたデザイナーとして知られた。やがて、プレタポルテでもその活躍の場を広げ、エスニカンなモチーフやサファリルックなどマスキュリンなフェミニニティを打ち出す。イブ・サンローラン・リヴ・ゴーシュ、という「左岸」を意味する言葉をブランド名である自分の名に加える。

左岸は、いうまでもなく、パリ中心部を東西に流れるセーヌ川左岸を意味する。ソルボンヌなど大学があり、６８年の反体制運動はここから起こり、カフェなどから発信される新しい芸術や文学などの文化活動を牽引した。新しさ、革新性を象徴する場としての「リヴゴーシュ」。

フランス国外からの退廃性や反逆性がパリモードを席巻し、アンチ・エレガンスの意味も希薄なストリートのカジュアルスタイルが主流になるにつれて、サンローランという「デザイン」は、拡大化していくブランドビジネスのなかで形骸化していく。大切にしていた、わたしのただひとつのエレガンスは、たぶん今もどこかに直し込んでいる。きっとまだ履けるし、これからも大切な場面に取り出して、履き続けていこう。


<h4>６月某日　アンファッショナブルがいい</h4>


いよいよタスポ導入が関西エリアでもスタート。タスポとは、未成年者喫煙防止取り組みの一環としてはじまった、自販機で煙草を購入する際ICカードで成人しているかどうかを認証するシステムだ。申し込みも発行も無料だという煙草を買うためだけのいわば身分証明だが、ほんとうに皆この制度を利用するのだろうか。自販機で買わず、煙草屋で購入する人が増えそうな予感。わたしのまわりは喫煙者が多く、その動向がとりわけ気になる。コンビニも煙草屋として活躍しそうだというニュースも流れている。

このサイトでのプロフィールにも、男はスモーカーでギタリストがよろし、と長いこと載せてきたけど、それをおもしろがって抜粋されたりすることが多かったが、わたしは煙草は吸っても吸わなくてもどっちでもよいと思っていて、ただ神経質な嫌煙ブームだけはいただけないと思ってきた。おいしいお酒やいい音楽とともに、煙が生理的に苦手な人もいるから、マナーさえ守ればいい嗜好品ではと思っている。

いままで好きになった男の人はみな煙草を吸っていた。たまたまだとは思うが吸わない人とは続いたためしがない。不器用な恋愛がおわってしまったあと、その人のことが忘れられないと、その人が吸っていた煙草を買ってきてお香のようにして香りにひたってみることがよくあった。たとえばLambert & Butler, JSP, Peace Lights, Drum....おっさんくさいがなかなかいい煙だ。Marlboro, Lucky Strike, Golden Virginia....パッケージはいいのだが香りは好きになれないままのものもある。

わたしはノンスモーカーだが、煙草は嫌いではない。むしろ好きだと思う。男の人は身につけるアクセサリーが少ないから、眼鏡とか万年筆とか煙草とか、女とは違うアイテムで演出される、と思っている。お酒はアクセサリーにならないが、煙草の煙は十分なりうるのだ。今の時代、かなりアンファッショナブル?


<h4>６月某日　好きな店</h4>


いつまでも好きな店が同じ場所にあり続けるというだけで幸せなことだ。そこにいけば、いつでも自分を待っているような服があり、困ったときに出掛けたり、何もなくても出掛けると楽しい時間がある。

何かのファッション雑誌ではじめてみて、ペイジの白いスタイリングにひとめぼれ。自由が丘に店があるときから通っていたピークパフォーマンスが閉店するという。代官山に移ってからはあまりわたしも行けなくなっていた。

東京に行く時は必ずまとめ買い。ピークは服だけでなくアクセサリーもそろっていた。元々スウェーデンのスキーウエアメーカーだが、スポーティなのにカジュアルだけに終わらないところが好きだった。

季節のカタログが豪華でなによりの楽しみだった。マップに使ったり、ポストカードは必ず壁に貼っていた。スキーウエアメーカーとはいっても、ピークの服は夏も良かった。スポーツウェア感覚は、動きやすく、洗濯に強く、型くずれしにくく、発色が良い。

よく着ていたのは、鹿の子のピンク色半袖パーカー、赤とピンクとグレーのストライプの入った厚手のTシャツ。臙脂色のブルゾンは軽くて暖かくて雨風にも強い。パンツもスカートもセーターも着用しまくっていて、これからも大切に着ようと思う。


<h4>６月某日　私的神戸ミニツアー</h4>


妹が神戸に一泊滞在することになった。ひさしぶりに会う。我が家でウェルカムドリンクのあと、まずは南イタリアの味が楽しめるピッツェリアAzzurriへ連れて行きたい。予約の電話を入れようと思ったがすでに話し中。結局直接向かう。リーズナブルな価格で本格的なピザが食べられる。素材をいかした味で大ファンなのだがいつもいっぱいで結局待ち時間が１時間。名前を控えておいてもらい、席が空くまで神戸は山側をぶらぶら散歩。

やがて夜も更けてきたが、異人館の方へ行く途中にあるジャズのライブハウスBig Appleに目をやると、東京からピアニストの渋谷毅さんが来られている。ちょうど開演少し前で入ろうか迷う。ピザかピアノか。地下を降りるとカジュアルなピアノ演奏が聞こえてくる。５分くらい悩んだが、結局食欲に負けて、ピザを取ってしまった。さらに山側へ歩いて行くと、急に坂がきつくなって、ほとんど山登り状態。肌寒くなってくる。

北野町あたりは、異人館で有名だが夜はもちろん開いてないので真っ暗。しかし古い洋館のような造りのマンションやアパートなどが立ち並び、素敵な照明が窓から漏れ出ている。がんばって坂道を上れば海が遠くに見え、夜景もとてもきれいに見下ろせる。木々のいいにおいもする。都会からすぐ足をのばせるのに森林浴も楽しめる場所だ。

一時間程して店に戻ったが、まだ待たなければならないよう。焦げ目が香しく、白くてもちっとした生地の触感、たっぷりのハーブ、フレッシュなトマトソース、外のベンチに座ってメニューを見ながらいろいろと想像する。入れたのは９時。長い待ち時間を忘れる美味しさ。わたしたちは３種類のキノコのピザと生ハムとルッコラのピザを頼む。両方ともに薫製の水牛モッツアレラをのせてもらう。ワインでピザを待つ間に頼んだ３種類のオリーブもおいしい。


<h4>６月某日　私的神戸ミニツアー（続き）</h4>


一泊して朝、昨日妹が来る前に買っておいた、廃校になった小学校を利用してできた北野工房のまちに入っているパン屋Saint Michel の食パンでサンドウィッチを作る。トマトをスライスして、ベーコンを焼いたものをはさむ。黒こしょうと育てているバジルをちぎってのせ、薄くマヨネーズをぬったパンにはさんでできあがり。コーヒーをいれるのが得意な妹にコーヒーは頼むことにする。そのあいだにいい天気なのでたまった洗濯物を。

お昼頃から、町へ繰り出す。トアウェストにあるヨーロッパのアンティーク釦屋Rolloへ。妹は一人なら３時間くらいいたいところだといいながら、熱心に小さな釦を物色している。わたしはフランスのデッドストックの自分のイニシャルが刺繍されているリボンを買う。カットして縫い付けたりして使うようだ。すべてのイニシャルがそろっているわけではないので、見つけたことがうれしかった。

それから海側へ降りて、元町商店街へ。老舗のテーラーが並び、神戸ではじめてコーヒーを出したお茶屋なども並ぶ名店街。マシュマロの好きな妹のために、今話題のマシュマロ専門店、神戸マシュマロ浪漫へ行く。レモン、ストロベリー、ココア、抹茶など、果汁や本格的な材料を使ったマシュマロ。焼きマシュマロもおいしい。パッケージも可愛い。

さらに南へ、栄町から海岸通りへ。このあたりは個性的な雑貨店が立ち並び、潮風が感じられる明るい神戸らしい町で観光客も大勢。そんな雑貨店の中でも老舗に入るparamount on paradeへ。栄町ビルヂングというレトロなビルの１Fにある。このビルにある店はひとつひとつのスペースが小さな学校の教室みたいで、喫茶店、ギャラリー、洋服店と、楽しそうに階段を行ったり来たりして店のはしごをしている女子でいっぱい。

お腹はすかないがお茶が飲みたくなり、今年に入った頃からよく行っているバリスタもいるカフェAnthemへ。ビルの4Fにあり階段をせっせとのぼらねばならないが、のぼりきった後に広がる落ちついた空間が好きだ。古いオルガン、靴の絵、さまざまオブジェが素敵だ。多くのお客さんは遅いランチを食べていて店内はパスタのいいにおいがする。妹が好きな画家Andrew Yyethの画集が本棚に置かれており、中央の大きな木のテーブルに席を見つけて座り、本を広げて眺める。

こだわりのセレクションの古書と新刊書が家の本棚のように並んでいるvivo,va bookstoreへ。ここもビルの４F、そして細くて狭い急な階段。神戸出身の写真家の小さな個展をやっていて、新刊の写真集のプロモーションのようだ。船の設計図、詩とその英訳、写真の他にも工夫のこらされた素敵な写真集だった。大好きな本屋なのだが、妹はわたしが本屋へ来ると何時間も動かないのを知っているので「まきでお願いします」と小声で言う。

本屋を出るとお腹がすいてしょうがない。日曜日で競馬新聞と赤ペン持ったおじさんたちがWINS前にあふれている。いまのうちにとラーメン店に入る。店名は忘れたが、JR高架下にある何気なく入った店だが、なかなかおいしい。店内には芸能人のサインや取材記事などが壁に掲げられている。わたしはワンタン麺を妹はチャーシュー麺を食べる。食べたら早く出ないと、この小さな店におじさんたちが押し寄せてきそう。

心残りの釦を求めて、再びトアウェストへ。妹は青い小鳥の釦を選び、手作りでペンダントを作れるキットを買っている。最後は、オレンジピールのチョコレートがおいしいショコラティエLa Pierre Blancheへ。家への手土産にと買って妹に手渡す。マロングラッセやプルーンの赤ワイン漬け、ピスタチオのマカロンなどチョコレート以外にもお菓子がたくさんあり、チョコレート色のシックな内装で店内でお茶も飲めるおすすめのお店。

すっかり観光客気分でリフレッシュできた二日間。


<h4>６月某日　幸せになるための２７のドレス</h4>


映画館でチケットを買うときに、思わず恥ずかしくて最後まで言えなかった邦題。オリジナルは、27dresses ー「２７枚のドレス」なのに。この映画を見れば幸せになる方法がわかる、と錯覚してしまいそうになる？！どのような邦題を付けるかは、観客動員数の効果につながるから、とても重要だ。

日本の仲人とは少し違うのだが、イギリスやアメリカでは結婚式のときに花婿・花嫁介添人というのがいる。親しい友人であるケースが多く、ユニークなスピーチが期待される。

花婿介添人が主役だった『フォー・ウエディング』のアメリカ版という感じの映画。主役は花嫁介添人で、週末は掛け持ちするくらいに結婚式へ出掛ける予定が入っている。『プラダを着た悪魔』の脚本家など同じスタッフが手がけた映画ということで、主役は彼女の身につける衣装でもある。

彼女はいつも着替えている。そしてこれまで出た結婚式の衣装はすべて購入したものでストックされており、クローゼットの中はかさばるドレスでいっぱいなのだ。結婚というよりも、結婚式マニア、なのだ。

いわば裏方である彼女はなかなか主役になれない。自分が思いを寄せていた上司と、イタリアから帰って来たばかりの妹が恋に落ちてしまい、その結婚式をプロデュースすることになってしまった。堅物な姉と違い、妹は華やかで色っぽく、至極対照的だ。

２８枚目のドレスは白いウエディングドレスになるのだろうか？女性にとっての結婚や結婚式、そしてウエディングドレス神話が、いつまでも根強いことを語っている映画。いつもサポート役の彼女が、結婚式の記事を書いている若いジャーナリストを好きになっていく途中の、会話のテンポや心の微妙な変化がうまく描かれている。きれいな衣装とともにアメリカの結婚式とは何かを楽しめる、痛快な映画。

でも、チケット買うとき、ちょっと恥ずかしいです。


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    <title>No.6 （2008年５月）</title>
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    <published>2008-05-30T23:24:43Z</published>
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    <summary>５月某日　インテリアとしての本 大阪梅田にあったナビオ阪急というファッションビル...</summary>
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        <name>mari</name>
        
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        <![CDATA[<h4>５月某日　インテリアとしての本</h4>


大阪梅田にあったナビオ阪急というファッションビルが阪急メンズ館として改装され新しくオープンしている。全館が紳士物を扱う。フロアによってターゲットを設定しており、カジュアルから伝統的なスーツまで、年齢を問わず利用できる品揃え。個性的なステーショナリーが集まるコーナーもあったり、なかなか楽しめる。わたしは本のコーナーが一風変わってていいという噂を聞いていて、ゴールデンウィークで出掛ける。

スペースは大きくないがカフェも併設されていてお洒落なセレクトショップ風だ。古本も入り交じり、本は丁寧に選ばれている。アートや哲学などをはじめ、ファッション、という棚もあり、なかなかにくい品揃え。けれども、この本棚は半年後、一年後はどうなってるのかなあ、と思う。そのままの品揃えなら、本はインテリアでしかなのかも、という印象。

一緒に行った友人は退屈そうで、早くこの建物から脱出してお茶でも飲みに行きたい様子。この本、この値段で買う？美しい洋書のなかから、笑える本を探してきたり。結局、わたしも手が出なくて、何も買えなかった。知的センスを磨きたい男の人のための本、女も同じように楽しめるので、興味のある方はぜひ行かれてみては。このぜいたくな場所がなくなってしまわない前に。


<h4>５月某日  所詮アングロマニア</h4>


話題のジョイ・ディヴィジョンの映画「コントロール」を見にいく。ジョン・レノンやボブ・ディランなど最近音楽映画の公開が目白押し。イアン・カーティス役の俳優がすごい。彼は「トレイン・スポッティング」にも出ていたようだが、ライブシーンはアフレコだと思っていたけど、エンドロールを見てびっくり、実際にパフォーマンスしたようだ。イギリス音楽が好きな人は一見の価値あり。全編モノクロで映像もとてもいい。わたしにも青春の映画。

ちょうど家に帰ると、去年からお手伝いさせてもらってた本「映画でわかるイギリス文化入門」が届いていた。所詮わたしはアングロマニア、今読んでいるところで、手前味噌だが、なんともおもしろい本。知ってそうで知らないイギリスの基本的知識も身につくが、入門書の域を越えているマニアックな本。きれいなスチールも散りばめられていて得感あり。わたしは、ファッションと音楽のトピックやコラム、ゴルチエが衣装担当したグリーナウエイの映画などについて執筆している。


<h4>５月某日　衝撃セーラー服おじさん</h4>


友人が招待されたということで、わたしも便乗して招待される幸運に恵まれ、心斎橋のクラブクアトロにフォールズというオクスフォード出身のバンドを見に出掛ける。期待の新人バンドという言葉は、連発されまくられ、「期待していいのかな新人」の意味にもはやなってしまってるような気がするが、フォールズはほんとにいい音出してる新しいバンドという感じがする。アフリカンビートとジャーマンミニマリズムみたいなものがうまく絡みながら、ヴォーカルはとてつもなくエモーショナル、わたしにはこの声（キュアのロバートスミスに似てる）がすべてを包んで、ブリットなバンドと言いたくなるのだった。平均年齢２２歳で去年デビューしたばかり。

深夜のお笑い番組「あらびき団」で人気者となったセーラー服おじさん安穂野香がライブするフライヤーが目に入る。６月に同じクアトロにて。対バン「あぶらだこ」「WRENCH」「マゾンナ」となんだかすごいことになってるぞな面々。わたしはテレビ画面を直視できないのだが、目をつぶるとなんともせつない歌声でメロディアスなピアノを弾いているではないか。セーラー服おじさんは、この道キャリア１５年以上で、中学校の元音楽教師、名古屋では路上パフォーマーととして有名な方なのだそうだ。調べてみたら、人間大學というレーベルからCDが出ていて売れ行き好調のよう。恐いものみたさで見に行くか、などと、学生にフライヤー見せながら、話をする。ヴィジュアル系と確かに呼べる、インパクト大。


<h4>５月某日　現代ファッションのテーマ</h4>


授業中に目が行くのは学生の顔でもなく服でもなく靴。わたしはこのクラスのコンバース率は？と、だいたい頭で換算しながら授業をしている、のを、学生は知らないだろう。靴を見ているといろんなことがわかる。ちなみにスニーカーのことをイギリスではトレイナーと言う。

コンバースはなぜこんなにポピュラーな人気を博しているのか。まず値段が他スニーカーブランドよりも２割くらい安い。定番のデザインがローカットとハイカットのみ、これは不動の人気であり、それに加えて毎年新しいデザインを出す試みも行っている。素材を革にしたり、ヒールつけてフェミニンにしたり、チェック柄やアニマル柄、靴紐やラインなどをアクセントにしてコンビ色にしたり。

コンバースの機能性はというと、靴底が薄くて冬や雨にも不向き、サイドのシールが甘くて小石が入ってきたりして海などのアウトドアに不向き、けれども薄い分軽いし、価格の安さと色のヴァリエーションが豊富で、着替えやすい（つまり、もう一足、となる）。

わたしはハリスツイードを使った限定版を大切にしているが、いまのハイカットで４代目。かつて読んだくらもちふさこの漫画で、コンバースの履き崩し方をチェックしてその男の子を好きになるという一コマを思い出している。

機能性とデザインはいついつまでもファッションのテーマだ。最近は来たるオリンピックに向けて、競泳用水着の話題がテレビをにぎわしている。イギリスのSpeedo社の水着が新記録を次々と生み出しているが、日本選手は契約上これを身につけられないというもの。

日本水泳協会が提携しているのは、アシックス、デサント、ミズノといずれも関西のスポーツメーカーだ。スピード社のものはシームレスな高機能素材。これに対抗できるものを性急に改良して製造することを求められているという。競技がプールに入って泳ぐ前から始まっているのがなんだか厳しいがおかしい。


<h4>５月某日　人生はキャバレエ！？</h4>


サーファーだった幼なじみに勧められて聞いたのはまだ十代半ば、隣に住んでた従兄が持ってたベスト盤をせしめて、いまだにずっと聞き続けているのが石川セリ嬢。嬢というにはすっかり大人の女性なのだが、理想の男性が井上陽水であり続けている友人に誘われ、ライブに行って来た。２３年ぶりになるアルバムが出るらしく、公演もそれに関連したものか。場所はブルーノートが経営も名前も変わったビルボードライブ大阪。

わたしはヌヴォラというイタリアの避暑地ブランド（？）の黒いワンピースに、ニナリッチのアンティークのスカーフをアレンジして、髪を久々にアップにして、ブルーの石のアクセサリーで出掛けた。永遠の憧れの女性、石川セリの歌声を生で聞くのははじめて。できるだけエレガントに女性らしく？友人は土曜というのに仕事してたらしく、一足先に会場につきビールを飲んでいる。大好きなシェリーがメニューにあったので、わたしもそれを頂くことにし、早く会場に馴染みたい。

石川セリは何故かわたしには「さぼりミュージック」、学生の頃からカセットに音楽入れて、学校さぼるときの友にしていた。さぼる場所は、自転車で行ける、油のにおいがする、怪しい外人のいる、いまはなき荒廃したイメージの大阪港だった。彼女に関わるミュージシャンを含めて、わたしの音楽人生（耳）に大きな影響を与えてきたのだ。アルバムをせっせと集め、上記陽水好きの友人に貸したりして、洗脳もしてきたし、ずっと聞いてきた。

１８世紀ロココ風のヘアスタイルであらわれたセリ嬢は、ラメラメの黒いミニドレスに、濃いピンク色の大きなリボンをあしらっている。可愛い。大病を患ったということで、足下がふらついているように思え、友人と顔を見合わせ「大丈夫か」、３０分もしないうちにステージを去り、ムーラン・ルージュのダンサーよろしきピアニストが、そのステージを見事に埋める。まだ二曲？三曲しかしてへんやん。

セリ嬢は娘さんを連れて戻って来る。サテン地のオレンジでゴージャスなドレスに衣装替え。「ダンスはうまく踊れない」を歌われるが、歌詞がめあいまいなかんじ。あたしのほうが全部覚えてるやん、娘のコーラスは、アンコール時の「ムーンライトサーファー」では主ヴォーカルにいつのまにか変わってる…。ドラム、ギター、ベースともにテクニシャンなメンバーに支えられた良いステージ。ただ実物見れたことにわたしは喜びでいっぱいである。

１時間もしないうちに終ってしまったステージの後、わたしたちはなんとなく消化不良な感じもあって、北新地へ向かい、カラオケなどに興じてしまったのだった。わたしは石川セリになりたくて、セリ嬢が舞台で歌っていた曲以外も歌いまくる。谷川俊太郎の詩で武満徹作曲の歌とか一度生で聞いてみたかったなあ。最後はタパスバーに行って解散。エミ・エレオノーラが弾き語りしてた「人生は、キャバレエ、一度きり、遊ばなきゃ」を思い出しながら。


<h4>５月某日　雨の日の掘り出し物</h4>


在学時代は一度もいかなかったのだが、友人に誘われて、母校の女子大へ。この日は年に一度の「愛校バザー」、しかし朝からすごい雨。雨女なので雨降りに出掛けるのは慣れっこだが、中庭にテント出して店開きすることもあり、行くか迷う。晴雨開催らしく、雨の方がいっそう掘り出し物ありそう、という友人のメールで重い腰をあげる。

ヴォーリズの建築によるキャンパスは、何年ぶりかで出掛けてみると、あらためて美しいなあと思う。山の中に建物があるので、雨に濡れた木々のなかを息切らしながら坂道を登る。雨と緑が入り交じりとてもいいにおいがする。少し肌寒かったのでマッキントッシュの薄手のコートはちょうど良かった。贈答品を中心にした店舗エリアでは、中高生の在校生たちが、大声あげて商品を売っている。「後悔しても後の祭りですよ」という売り文句に笑う。なぜか「朝青龍」と書かれた湯呑みを勧められ、苦笑した。

ふだん使っているシャンプーKERASTASEの名前が入ったバスピローを発見。きれいなリボンのついたレースの袋に、やわらかくて白いタオル地で作られたバスピローが入っており、ファスナーが付いているので洗うこともできる。お揃いで白いキャンドルも入っている。しっかりした大箱に入っており、１２００円の値札が付いている。高い。これは明らかに販促物だと思われるので、せめて５００円にしてと交渉していたら、売り子さんが友人の知り合いだったので、「彼女、OGですよ」と言うてくれ、まけてもらった。

ウエッジウッドの食器とか、アールデコ風の洒落たランプとか結構いいもの売っている。その他、使い道ないのに衝動買いしたのが、スコットランド製の蝶ネクタイ。ボーイズ用なのだろう。きれいなタータンチェックにひかれて。その他ブローチ、イタリア土産っぽいレモンの石けんなどを買う。友人は、インスタントのラザニアや、どこで見つけて来たのか、野菜の水切り袋など台所関連の品を買っている。

アイスクリーム食べて、ポップコーン買おうか、というてる頃には、雨がやむ。バザーは終わりの鐘とともに終了。聖書の一節がキャンパス中に放送され、なつかしくてパイプオルガンのある礼拝堂へ入ってみる。そこは仄かに明るくて暖かかった。帰りはシェイクスピアズガーデンという小さな英国式庭園を見に行くと、紫色の大きな薔薇が野草のように咲いていた。毎日通っているときは嫌で嫌でしょうがなかった学校もたまに遊びに来るとなんとも風情のある空間と時間を体験できる。




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