其の三:目黒通りの伊達オトコ

インテリア・ストリートを行く

目黒通りの大鳥神社から油面交差点を抜けて碑文谷の近くまで延々と続くインテリア・家具屋さん。インテリア・ストリートとでも呼んでもいい。ランチタイム頃に店が開き、のんびり夕刻まで仕事をし、夜には終わる。ヨーロッパにいるみたいな錯角を覚える。路地を一歩入ると閑静な住宅地だから、せわしさがない。だから、駐車場がない。とにかく、路駐しか方法がない。そんなわけで、スクーター、バイク、自転車が活躍する。

雑誌ヴォーグとコラボレーションしたプジョー・モトサイクル社のモペットが、女性に流行しているが、レトロなインテリア好きな男の子には、ヴェスパ(vespa)のようなスクーターが似合う。TVドラマ「探偵物語」で松田優作も乗ってたイタリアのピアッジォ(Piaggio)社のベストセラーのヴェスパは、蜂という意味らしい。スクーターのscootは、急いで逃げるという意味。まだ肌寒い街に颯爽として走り抜ける後姿。ロングマフラーが春風になびく。ヴィンテージのハーフヘルメットとゴーグルが、とても似合う。まさに、目黒の伊達男たちが、蜂のように疾走する。


今流の伊達男といえば、インテリアに懲り、ナイーブで繊細な神経の持ち主が多い。スリムな体型にトールサイズの男の子達にとって、1950年代から1970年代は、古さよりも鮮度を感じる世代。ヨーロッパを中心に世界全体が、ファースト・フードからスロー・フードへ向かい、リ・サイクル(再生)からリ・ユース(再利用)へ向かっている。彼らもその仲間たち。伊達男達は、人にだけでなく、環境にも優しそうだ。

2003.3.4 (和)

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